米国で1月に販売されたテレビの27.5%がネット接続可能


 米国で1月に販売されたテレビのうち27.5%が、インターネットに接続する能力を持っていたとする調査結果を、米調査会社iSuppliが発表した。この割合は、2009年12月には24.3%だったが、さらに増加して4分の1を超えた。

 インターネットに接続する能力を持っているテレビのうち、41.9%はiSuppliが「Internet Enabled TV(IETV)」と定義するテレビだ。これは、インターネットに有線・無線で接続する能力と、「Yahoo! Connected TV」ウィジェットや、「Adobe Flash Platform for the Digital Home」などのアプリケーションをサポートする能力を持つテレビのことを指している。

 このほか、20.3%はゲーム端末によってインターネットに接続。13.2%はブルーレイプレーヤー、12.3%は「Roku Player」や「VUDU」などのデジタルビデオボックス、12.3%はPCやインターネット接続端末などによって接続する能力を有していた。

 この傾向について、iSuppliのテレビシステム担当アナリストであるTina Tseng氏は、「これらの消費者は、デスクトップやノートブックPCの小さな画面ではなく、一家の主たるディスプレイであるテレビ画面でインターネットコンテンツを見たいと思っている」とコメントした。

 さらにTseng氏は、「IETVは、簡単にテレビと一体化させてインターネット接続を実現できるため、消費者の興味を引いている。そのため、ほとんどのメジャーブランドは今やインターネット接続能力を持つフラットパネルディスプレイ提供しており、その中には、サムスン、ソニー、LGエレクトロニクス、Vizio、シャープ、パナソニックが含まれている。IETVの価格は、かつてなく低い価格で、24インチから65インチまでの幅広い画面サイズで提供され始めている」と説明した。

 iSuppliでは、IETVの世界売上げは、2009年の1470万台から、2013年には8760万台にまで増加すると予測している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/2/24 11:49