ニュース

警察庁、ランサムウェア「Phobos/8Base」で暗号化されたファイルの復号ツール公開、サイトからダウンロード可能

 警察庁は7月17日、ランサムウェア「Phobos」および「8Base」で復号されたファイルを復号できるツールを公開した。警察庁のウェブサイトからダウンロードできる。

 同ツールは、警察庁がFBIの協力を得て開発し、6月に警察庁サイバー警察局からユーロポールに提供されていたもの。日本警察とユーロポール、FBIにおいて優位性が実証されたことから、ランサムウェア対策を世界規模で進めるために、公開したとしている。発表によれば、Phobos/8Baseによる被害は、世界で少なくとも2000件確認されているという。

 また、発表によれば、ランサムウェアの被害企業などに対して、最寄りの警察署などへの相談等を促すとともに、求めに応じて、復号ツールを活用して被害回復作業を実施するとしている。

 ダウンロードページでは、復号ツールおよび使用ガイドラインのドキュメントをダウンロード可能。ドキュメントでは、Phobos/8Baseで暗号化されたファイルは「.phobos」「.8base」「.elbie」「.faust」「.LIZARD」などの拡張子が付くとしており、これらの復号を試みる手順が説明されている。