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DNP、教育機関向け「メタバース空間を利用したラーニングシステム」の無料体験版を提供開始

 大日本印刷株式会社(DNP)XRコミュニケーション事務局は、3Dメタバースでの体験活動や、デジタルツールを用いたメタバースと現実空間の両方を行き来する学習活動などができる「メタバース空間を利用したラーニングシステム」の無料体験版の提供を開始した。自治体と教育機関が対象で、2カ月間体験できる。

 「メタバース空間を利用したラーニングシステム」は、レノボ・ジャパン合同会社との共同サービスで、小学校・中学校・高等学校を対象に提供されている。授業や面談、グループワークなどを3Dメタバース上ででき、外国との交流授業への活用や、不登校支援、外国ルーツの児童・生徒向け日本語指導など、新しい教育機会の構築を支援するという。

ホワイトボード機能

 「意志」や「感情」を上手に伝えられない児童・生徒でも、ガッツポーズや同感、わからないといったリアクションを3Dアバターを通じて表現でき、対面での交流が苦手でもコミュニケーションに参加できる環境となっている。そのほか、画面共有による学習支援や、アトラクション機能、ホワイトボード機能など学びやコミュニケーションを促進する機能が搭載されている。

 不登校支援に特化したNPOグループの指導を受けた、経験豊富なオンライン支援員が学びを支えることに加え、文字チャット機能では、事前登録のNGワードを自動で検知・削除し、誹謗中傷を未然に防ぐことができ、安心して利用できるとしている。

 現在、東京都の34の自治体などと静岡県が同サービスを導入している。

「メタバース空間を利用したラーニングシステム」紹介動画