eビジネス推進連合会、医薬品通販規制の訴訟判決に「極めて遺憾」


 楽天やヤフーなどネット各社が参加するeビジネス推進連合会は31日、一般用医薬品の通信販売規制に関する行政訴訟の判決について、コメントを発表した。

 一般用医薬品の通信販売規制に対しては、ケンコーコムとウェルネットの2社が国を相手に省令の無効確認などを求める行政訴訟を提起していたが、東京地裁は3月30日、省令は合憲・合法だとして原告側の訴えを退ける判決を下した。

 eビジネス推進連合会では、判決文中では安全性の面で合理的な根拠が示されないまま、対面販売と比較してインターネット販売は劣るとするなど、2社の主張が認められず、利用者の声も完全に無視される異常な自体になったことは、極めて遺憾だとコメント。一般用医薬品の通信販売は、ネットの利活用により国民の健康の維持を支えるもので、通信販売の再開は最重要案件だと考えるとして、団体としては2社の裁判続行を全面的に支援するとともに、政府に対して規制の見直しを強力に働きかけていくとしている。


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(三柳 英樹)

2010/3/31 13:37