Mac上でWindowsアプリを実行させる「CrossOver Mac」がバージョンアップ


「CrossOver Mac 9 Standard」のパッケージ

 株式会社ネットジャパンは16日、Intel CPU搭載MacでWindowsアプリケーションを動作させるための互換レイヤーソフトの新バージョン「CrossOver Mac 9 Standard」を発表した。7月22日からダウンロード版を5880円で先行販売する。パッケージ版は8月6日発売で、価格は6825円。

 CrossOver Macは、WindowsアプリをMac上でネイティブ動作させるためのソフト。OSとしてのWindowsを仮想化することなく、Macで直接実行させるため、Windowsのライセンスを必要としないのが特徴となっている。開発元は米CodeWeavers社。

 新バージョンでは、一太郎 2010、Shuriken 2010、ホームページ・ビルダー14を新規にサポート。そのほかにもMicrosoft Office 2007、Internet Explorer 7.0、VOCALOID2シリーズなどに引き続き対応している。細かな機能追加も行われており、Word 2007でクリップアートの利用が可能になった。

 このほか、C4P(CodeWeavers CrossOver Compatibility Center Profile)ファイルによる対応アプリケーション追加機能を新規に搭載した。C4Pファイルには、互換動作に必要となる設定値が記述されており、開発元の米CodeWeavers社がウェブサイトで随時公開している。CrossOver Mac単体で未サポートのソフトであっても、当該ソフト用のC4Pファイルがあれば動作を見込めるという。

 「CrossOver Mac 9 Standard」は、Intel CPU搭載のMacシリーズ、Mac OS X 10.5.x 以降の環境で動作する。必要メモリーは512MB以上、ハードディスク容量は200MB以上。日本語および英語のWindowsアプリケーションに対応している。


動作イメージアプリケーションのインストール画面

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(森田 秀一)

2010/7/16 15:10