BBIX、MF、JPIXの3社、IPv6上でのIPv4サービス提供に向けた共通仕様を検証


 BBIX株式会社、インターネットマルチフィード株式会社(MF)、日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)の3社は31日、IPv6ネットワーク上でIPv4サービスを提供するための共通仕様を共同で作成し、技術検証とサービス実証検証を進めると発表した。

 3社は、IPv6が標準となるアクセスサービスが2011年に本格的に提供開始を予定している一方、IPv4コンテンツも当面はそのまま提供され、ユーザー宅内にもIPv4クライアントが残ることから、IPv6アクセス網上でIPv4サービスを提供する方式について検討を進めてきたと説明。株式会社IIJイノベーションインスティテュート(IIJ-II)の協力の下、現在IETFなどで検討されている方式を中心として、技術・運用・コストなどの観点から検討した結果、総合的に優れている方式としてSAM(Stateless Address Mapping)方式をベースとした共通仕様を作成した。

 4社では、共通仕様に基づく技術検証とサービス実証検証を、2010年9月~2011年3月(予定)に実施。NTT東西のフレッツ光ネクストなどで提供される予定の、IPv6が標準となったアクセス網からIPv4コンテンツへの接続性を提供することを想定し、検証を行う。また、検証を通じて、今回の共通仕様を標準的な方式とするべく、仕様を広くIT業界に対してフィードバックすることも検討するとしている。


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(三柳 英樹)

2010/8/31 16:31