被災者支援サービスを開発するハッカソン「Hack For Japan」明日21日開催

Google、MS、ヤフー、はてななど集結


 Google、日本マイクロソフト、ヤフー、はてな、楽天、アマゾンデータサービスジャパン、セールスフォース・ドットコム、Twitter、OpenStreetmap Foundationなどのエンジニアらが集結し、ハッカソンイベント「Hack For Japan」が21日に開催される。現在、参加者を募集している。

 ハッカソン(ハックとマラソンを合わせた造語)とは、開発者が集まり、あるテーマに基づいて実際にコーディングを行うイベントのこと。今回は、東日本大震災の被災者を支援するためのアプリケーションやサービスを開発するのが目的。

 現在の状況をふまえ、Google Wave、Google Moderator、IRCを使ったオンラインでの作業がメインとなるが、京都(京都リサーチパーク)、岡山(りぶらホール)、福岡(AIP cafe)ではオフラインイベントも行う。

 21日のハッカソンに先立ち、19~20日にはアイデア・要望出し、情報交換を行うアイデアソンを同じくオンラインで実施し、これにはエンジニア以外も参加可能だ。開発するアプリケーションやサービスの決定・グループ分けは21日に行う予定。

 利用できる技術は、GoogleやYahoo!デベロッパーネットワーク、はてな、楽天、価格.com、日本気象協会、OpenStreetMapなどが提供するAPIやウェブサービスのほか、Amazon Web ServicesやWindows Azure、salesforce.com、ファーストサーバのレンタルサーバーなど、サービスをホスティングするためのクラウドプラットフォームもある。

 また、データやコンテンツを保有している企業・組織からのデータ提供も求めている。

 多くの企業や団体、個人が東日本大震災後の情報共有などのサービスを提供しているが、その中には重複した作業や相互に協力できるものも多くあるという。Hack For Japanでは、「情報共有の『場』を用意することで、重複の回避や開発の効率化、さらには1人では考えつきもしなかったものの開発が実現できるのではないか」と説明している。


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(永沢 茂)

2011/3/20 00:00