インターパイロン、Windows向けアプリマーケットを公開


Win Soft Mall
アプリ実行環境のイメージ図

 株式会社インターパイロンは7日、Windows向けアプリケーションのインストールと一括管理が可能なプラットフォーム「Win Soft Mall」を公開した。利用するには専用ソフトをインストールする必要がある。対応OSはWindows 7/Vista/XP。

 アプリのインストールやアップデート、アンインストールをワンクリックで実行できる。インストールしたアプリは専用ソフトの「マイソフト」で一括管理でき、アプリはWin Soft Mall独自の仮想化環境で実行される。

 Win Soft Mallでは、アプリのインストール後に本来はWindowsに作成されるファイルやレジストリ情報をあらかじめサーバー上に保存している。インストール後は、ローカルPCで仮想化環境を作成し、サーバー上の情報をマッピングするだけでアプリが利用できる。

 また、独自のストリーミング技術により、アプリの起動に必要な機能だけをインストールするという。インストールを実行すると、サーバーにアップロードされたバーチャルパッケージをストリーミング配信し、ローカルPCのキャッシュフォルダに保存される。

 仮想化環境でアプリを実行させるているため、アンインストール後にはアプリ起動時の情報がローカルPCに一切残らないのも特徴だ。

 アプリは「アーカイブ」「インターネット」「学習&教育」「画像&サウンド」「家庭&趣味」「ゲーム」「アクセサリ」「ハードウェア」「ビジネス」「文書作成」「ユーティリティ」の11カテゴリーに分かれており、現時点で127本が公開されている。アプリ公開前には、グループ会社であるキングソフトのウイルス対策ソフトでチェックされる。

インストールしたアプリを一括管理できる「マイソフト」複数のアプリをまとめてアップデートできる
インターパイロン代表取締役社長の沈海寅氏

 インターパイロン代表取締役社長の沈海寅氏は、Win Soft Mallを開発した背景について「スマートフォンと同じように、PCで誰でも簡単にアプリが使える環境を作りたかった」と語る。

 「App StoreやAndroidマーケットでは1クリックでソフトをインストールしたり、アップデートできるなど、ユーザーは簡単なインストールに慣れてきている。1月にはMac向けのアプリを配信するMac App StoreをAppleがスタートした。Win Soft Mallは、これらと同じことをWindows上で実現する。Windows版のMac App Storeのようなサービスだ。」

 現時点では無料アプリのみが公開されているが、6月には有料アプリの配信を行う予定。有料アプリの販売金額の一部はインターパイロンが徴収する。今後は順次アプリを増やすとともに、人気アプリのランキングやユーザーの評価・コメント機能を追加する。初年度でユーザー数180万人、3年後1000万人を目指す。


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(増田 覚)

2011/4/7 16:01