SNS上の情報とリリースを集約するASPサービス「News2uソーシャルメディアバインダー」


株式会社ニューズ・ツー・ユー 神原弥奈子社長

 株式会社ニューズ・ツー・ユー(以下News2u)は7月6日、SNSサービスとプレスリリースで発信する情報を企業の自社サイトに集約するASPサービス「ソーシャルメディアバインダー」を発表。7月19日より提供開始する。利用料金は1カ月プランで3万5000円(税別)。

 現在、ブログやTwitter、Facebook、YouTubeなどソーシャル機能を提供するサービスを通じての情報発信に取り組む企業が多い。こうした企業に向けて、News2uでは、ソーシャルサービスを通じて企業が提供する最新情報やコンテンツをニュースリリースとともに自動的に集約し、企業の自社ウェブサイトに組み込んで情報発信するASPサービスを提供するもの。

 現在対応するサービスは、News2uのリリース、Twitter、Facebook、YouTube、Flickr、SlideShre、および各種ブログサービス。「ソーシャルメディアバインダー」はウェブブラウザーから設定が可能で、表示するソーシャルメディアを選択して企業で使用しているアカウントを設定し、レイアウトを決定する。コミュニケーションサイトにおける運用ポリシーなどのページもテンプレートも準備する。また、自社サイトに合わせたデザインなどウェブページの作り込みを希望する顧客企業に対しては、News2uの100%子会社の株式会社パンセが個別対応する。

 利用料金は、1カ月プランが3万5000円(税別)、12カ月プランが25万円(税別)。いずれも1万円の電子証明書発行費用を含む。既存のNews2uリリース配信サービスを年間契約で利用している企業は追加料金などは無料で利用できる。

リリースとソーシャルメディアの関係News2uソーシャルバインダーの概念図News2uソーシャルメディアバインダーの操作画面。SNSの追加は、サービスのアイコンを選択してIDを設定するだけ

 News2uの神原弥奈子社長は、「自社サイトにお越しいただいたユーザーにソーシャルサービスの外部サイトへ見に行っていただくのではなく、自社サイトに集約することで、これまでサイト移動によって起こっていた機会喪失を防げると考えています」と自社に興味のあるユーザーにまとめて情報を提供することのメリットを説明した。

 また、「広報部や事業担当者がSNSで情報発信していることが、意外に社内で知られていないということが多くあります。1カ所に集約することで、自社の広報活動に関する社内業務の“見える化”という点でもお役に立つと考えています」として、社内の情報共有という点でも効果があるとした。

 また、リリースとソーシャルサービスを1カ所に集約することで、「Fact(リリース情報)を踏まえたユーザーとのコミュニケーションが図れる」(神原社長)ため、文字数制限やRT機能から誤解が拡散することも多いTwitterなどでも、企業リリースをはじめとした公式情報を踏まえてユーザーとのコミュニケーションが行えることから、誤情報の拡散防止効果も見込めるとしている。

 


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(工藤 ひろえ)

2011/7/6 13:21