「Skype for Windows 5.5」公開、Facebook統合強化やビデオ品質の向上


 ルクセンブルクのSkypeは27日、「Skype for Windows 5.5」を公開した。バージョン番号は「5.5.0.112」。Windows 7/Vista/XPに対応しており、同社サイトより無料でダウンロードできる。

 新バージョンで注目されるのは、Facebookとの統合強化、アップデートされたエモティコン、ビデオ品質の向上などだ。

 Facebookとの統合は以前より強化されている。Skypeホーム画面からFacebookの友人のオンラインステータスを見ることができ、そこから直接インスタントメッセージを送信したり、Skypeムードメッセージを送信できる。また、Facebookステータスのアップデート、ウォールコメントの閲覧、「いいね!」通知を行うことも可能。これらがSkypeホーム画面から可能になったことが特徴だ。さらに5.5ベータ版からの改良点として、Facebookの友人からの通知設定を行えるようになったことも挙げられる。

 しかし、Skypeのオンラインステータスでログイン状態を隠していても、Facebookコンタクトのステータスはそのまま維持されるため、注意が必要だ。また、Skypeによってスリープ状態に移行できないことがある。これは、Skype起動中にはPCがスリープ状態に移行できないためだ。自動的にスリープする必要がある場合には、手動でSkypeを終了する必要がある。このことは特に節電対策のために注意すべき事柄かもしれない。

 エモティコンは、新たに7種が追加されたほか、これまでのエモティコンも新しいアニメーションデザインになった。

 さらに、ビデオ通話を行うためのビデオエンジンが改良されたとしている。その結果、信頼性が向上したほか、ビデオ通話に必要なグラフィックカードのリソースが減少し、古いビデオグラフィックカード、特にSiSグラフィックカードのサポートが改良されている。

 そのほかの点として、ユーザーインターフェイスが改良され、通話開始するためにクリックするボタンの数が減少した。また、通話に関係したスクリーン共有やファイル送信などのメニューを「+」ボタンの中に納め、すっきりさせている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/7/29 11:57