Ustream、配信者向け有料プランのカスタマイズ機能を強化


 米Ustreamは22日、広告を表示しない有料プランのカスタマイズ機能を強化した「Ustream Pro Broadcasting」(日本では「アドフリープラス」として提供)を発表した。

 これまでも、動画ページやチャンネルページに広告を表示しない有料配信パッケージアドフリーサービスが提供されていたが、今回さらにカスタマイズ機能を強化することになった。

 新たに追加されたサービスとして、ページだけでなく、ビデオ内の広告も表示しないアドフリー配信がある。プラン別に延べ視聴時間が設定されており、例えば1視聴者が1時間視聴した場合と、2人の視聴者が30分ずつ視聴した場合が等価となる。こうした延べ視聴時間の計算を行うための「計算機」が用意されている。

 また、拡張バナーが導入された。これにより、外部サービスをページに統合できる。現時点ではFacebookファンページ、Facebookの「いいね!」ボタンやTwitterのフォローボタン、iTunes StoreやAmazon.comへのリンク、自分で作成したバナー画像(192×100ピクセルまたは612×100ピクセル)をページに設置できる。このようにして、ソーシャルネットワーク経由で視聴者を増やしたり、iTunes StoreやAmazon.comを通じてプロモーションや商品販売を行えるようになる。

 また、ブランディング機能が強化され、配信プレーヤーをカスタマイズできるようになった。配信画面に表示されている「Ustream Live」ロゴを削除したり、自分のロゴを追加することが可能だ。

 さらにiFrame機能により、チャンネルページ中の3つのiFrameエリアにバナーや地図、ガジェットなどを埋め込める。企業向け機能として、配信プレーヤーを埋め込むことができるドメインを制限したり、配信番組をUstreamライブチャンネルから削除することできる機能も用意している。

 有料プランとしては、シンプル(月額9800円)、スタンダード(月額9万8000円)、フルパッケージ(月額19万8000円)の3種類がある。プランごとに利用できるカスタマイズ機能に違いがあるため、必要な機能に基づいてプランを選択する必要があるだろう。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/8/23 12:19