ゼンリンがユーザー投稿型の地図サイト、「最速マップβ版」試験公開


 株式会社ゼンリンは、ユーザー投稿型の地図情報実験サイトを、9月20日から12月29日までの期間限定で開設する。その第1弾として、建物や施設が新しく出来たり無くなったりした情報を投稿・共有するサイト「ゼンリン最速マップβ版」を公開した。

ゼンリン最速マップβ版

 投稿情報は、「○○が出来ました」「○○が○○に変わりました」「○○が無くなりました」という3パターンから選択し、住所や電話番号、コメント、参考画像URLなどとともに入力する。

 投稿された情報はまず、詳細を伏せたまま「審査中」の情報として該当する地点にプロット表示。次にゼンリンの基準を満たしたものから、新店舗オープンなどの「出来た」(赤色)、テナント変更などの「変わった」(緑色)、閉店などの「無くなった」(灰色)という種別ごとのピンととともに詳細をバルーン表示する。この段階では、ユーザー同士で正確性を評価でき、正しくない場合は修正を投稿することもできる。さらにゼンリンで正しい情報と確認できたものを、地図上に記載する注記(文字列)として反映する。

 ゼンリンでは、「ユーザー投稿によって鮮度・精度・多様性のある地図情報を提供する実験サイト」と位置付けており、今後もユーザー投稿型の試験的サービスを公開する予定。

 なお、投稿範囲は日本全国だが、東日本大震災の被災地のうち宮城・岩手・福島の3県については、変更個所が多数にわたると想定されるため、今回の実験の募集範囲外としている。


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(永沢 茂)

2011/9/20 16:16