日本HP、スマホからの印刷が可能なインクジェット複合機3製品


HP ENVY110

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は21日、個人向けインクジェット複合機の新製品となる「ENVY 110」「Photosmart 6510」「Photosmart 5510」を発表した。全製品に無線LAN機能を標準搭載するとともに、スマートフォンなどのプリンタードライバーを持たない端末から利用できる4種類のモバイル印刷機能を備えるのが特徴。

 モバイル印刷機能としては、プリンターに割り当てられたメールアドレスにファイルを送るだけで印刷できる「HP ePrint」、iPadやiPhoneのWi-Fi機能を利用してワイヤレス印刷が行える「AirPrint」、Android端末やiPad、iPhoneのWi-Fi機能を利用してワイヤレス印刷とスキャンが行える「HP ePrint Home & Biz」、プリンターに割り当てられたメールアドレスをGoogle Cloudに登録することで、GmailやGoogle Docsの文書を印刷できる「Google Cloud Print」が利用できる。

 なお、HP ePrint Home & Bizを利用するには、AndroidマーケットまたはApp Storeから無料の専用アプリをダウンロードする必要がある。

 このほか、シンプルな操作で設定が行える自動ワイヤレス接続機能を全機種に搭載。プリンターの電源を入れて、ルーターに接続したPCに製品添付のソフトウェアCDを挿入し、同機能を実行するだけで、プリンターを無線LANに加えられる。同機能はWindows 7/Vista/XPおよびMac OS X 10.6/10.5に対応する。

 HP ENVY110は、3.45インチの液晶タッチスクリーンを搭載し、高さ約10cmのスリムなデザインの製品。印刷速度はモノクロ約7ppm、カラー約4.5ppm。インクシステムはHP121(インク・ヘッド一体型)。サイズは427×336×102mm(横×奥行き×高さ)、重量は7.25kg。発売日は11月1日、価格は2万9820円。

 Photosmart 6510は、3.45インチの液晶タッチスクリーンを搭載し、用紙切り替えの手間が省ける2段トレイなどを備えた製品。印刷速度はモノクロ約11ppm、カラー約7.5ppm。インクシステムはHP178(4色独立型)。サイズは436×381×161mm、重量は6.1kg。発売日は11月1日、価格は1万9950円。

 HP Photosmart 5510は、2.36インチの液晶タッチスクリーンを搭載するスタンダードモデル。印刷速度はモノクロ約11ppm、カラー約7.5ppm。インクシステムはHP178(4色独立型)。サイズは436×325×146mm、重量は5.05kg。発売日は10月14日、価格は1万2810円。


関連情報


(増田 覚)

2011/9/21 16:24