「Google Analytics」がリアルタイムデータ表示を開始

　米Googleは29日、新機能「Google Analytics Real-Time」を発表した。ウェブサイトアクセス状況をリアルタイムデータのレポートとして表示可能だ。また、大規模サイト向け有料サービス「Google Analytics Premium」も発表した。

　Google Analytics Real-Timeは、サイトのアクセス解析情報をリアルタイムにダッシュボードに表示できる機能だ。現在は一部ユーザーに対して提供されている段階だが、数週間後には全ユーザーが利用できるようになるとしている。また、すぐに利用を開始したい場合は、ウェブサイトから登録することによって利用できるとしている。ただし、新バージョンのGoogle Analyticsの利用が必要。アカウント管理者なら、ダッシュボードタブの中に表示できるようになる。なお、Real-Timeはプロフィールフィルターをサポートしていない。

　リアルタイムレポートは、例えばソーシャルメディアキャンペーンの際に活用できる。ブログエントリー投稿後にツイートを行うと、そのリンクからどれくらいのアクセスがあるかを確認できるため、読者を飽きさせないためのブログ投稿タイミングを知ることができるだろう。また、キャンペーンの計画立案検証にも利用できるとしている。

Google Analytics Real-Time（Google Analytics公式ブログより画像転載）

　新たに発表された有料サービスのGoogle Analytics Premiumは、無料版とは異なり、より大規模なデータを扱う必要のあるウェブサイトや大企業向けのサービスとなっている。同日より米国、カナダ、英国において年額固定料金で提供され、GoogleまたはGoogleの指定代理店を通じて購入できる。

　この有料サービスでは、収集するデータの量、カスタム変数の数を増やすだけでなく、レポートのダウンロード、複数のモデリングツールを使ったデータ分析や解析、年中無休のサポート、データ収集、解析、レポートに関するSLAなどといったサービスが提供される。