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【使いこなし編】第282回
容量不足で消した写真を復元! WindowsからiPhoneにiCloud経由で写真を書き戻す
2026年4月23日 06:00
第275回から、スマートフォンのデータをPCへバックアップする手法を実践している。
まずはiPhoneを対象に、Windows PCでは「Appleデバイス」アプリ、Macでは「Finder」を使ってバックアップを実践し、復元までの手順も紹介した。ここまでに実践した方法で作成したバックアップデータは、iPhoneを丸ごと復元するためのもので、中身を見てどのようなデータがあるか確認したり、一部のファイルだけを取り出したりはできない。
そこで、バックアップデータの中でも特に必要になる機会が多い写真と動画を、ファイルとしてコピーする別の方法を実践している。この方法であれば、バックアップしたデータをPCやNASなどに保存しておき、任意の写真や動画を活用できる。
今回は、前回使ったiCloudを活用して、バックアップとは反対に写真をWindowsからiPhone側に持っていってみよう。第279回で実践した手法でiPhoneに保存されている写真をPCにバックアップしてiPhoneから削除したあと、やっぱりiPhoneに写真や動画を書き戻したいというようなケースで活用できる。
Windows PCでは、写真や動画の完全な形での書き戻しはできない
今回紹介するWindows PCからiCloud経由で書き戻す方法では、写真と動画をiPhoneの「写真」アプリに転送することはできるのだが、元データと編集後のデータ、そして編集メタデータ(AAEファイル)を統合した状態で、1つの写真や動画ファイルとして見える“完全な形”で書き戻すことはできなかった。編集済みの写真と動画は、元データと編集後データがそれぞれ別のファイルになってしまい、LivePhotosは、LivePhotosとは認識されず動画と静止画に分けられてしまう。
これらの問題を解決してiPhone上で写真と動画を完全な形で復元するためには、MacでiCloudを使う必要がある。このほかにも、これまでの連載で扱った外付けSSDと「写真バックアップ」アプリを使う手法や、バッファローの「おもいでばこ」を使うと、アプリ経由で完全な形で復元させることができるので、うまく活用してみてほしい。
Windows PCでiPhoneに写真を書き戻す
今回紹介する方法でも、前回と同様に「iCloud Drive」を活用するので、PCとiPhoneをUSBケーブルで接続する必要はない。なお、Windows PCには「iCloud」アプリがインストールされていて、「iCloud Drive」がオンになっていることが前提となる。
Windowsでは「iCloud写真」を使ってもJPEGの写真だけしか転送できないので注意が必要だ。現在のiPhoneで標準として使われているHEICの写真や、MOVの動画(LivePhotos)は同期から除外されてしまう。ちなみに、Macではこれらのファイルでも問題なく同期される。
そのため、今回も「iCloud Drive」を使っていこうと思う。操作手順は、前回と反対のイメージとなる。まずはWindowsのエクスプローラーの「iCloud Drive」内に転送したい写真と動画を移動する。
iPhoneの「ファイル」アプリを開く。[iCloud Drive]内に保存したファイルを、端末内に保存すると、「写真」アプリに表示される。
写真アプリを開くと、編集前と後の2種類が転送されているのがわかる。これは元々編集後のみの1ファイルで表示されていたものだ。LivePhotosの場合には、動画と静止画の2種類になる。Windowsからだと、これらをまとめることはできないので、好みに応じてどちらか1種類を転送するようにするといいだろう。
先にも書いたが、この状況をどうしても解決したければ、Macを使うと解決する。macOSに標準で付属する「写真」アプリに編集メタデータ(AAEファイル)とともに取り込むと、編集前と後の2つの写真は編集後の1つにまとまり、いつでも元の写真に戻す(非破壊編集を保つ)ことができる。LivePhotosの写真と動画に分かれてしまっていたデータは、1つのLivePhotosのまま取り込むことができる。そして、iCloud写真の同期を使うことでiPhoneに戻すこともできる。MacでiPhoneの写真をバックアップする方法については後の回で紹介する予定だ。
今回の教訓(ポイント)
現状のWindowsでは、iCloudを使ってもiPhoneに完全な形で書き戻せない
写真と動画は「iCloud Drive」を使って転送できる













