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【使いこなし編】第283回

Bluetoothで簡単にファイル共有! Windowsの「スマートフォン連携」アプリでスマホから写真を転送する(設定編)

 第275回第279回では、スマートフォンのデータをまるごとPCへバックアップする手法を実践した。続けて、第280回からは、スマートフォンの写真と動画を、ファイルとしてPCにコピーする方法を実践している。

Windowsの「スマートフォン連携」アプリで手軽にファイル転送

 今回は、Windows PCで利用できる「スマートフォン連携」アプリを使ってみよう。iPhoneでファイル転送に使われるAirDropは、Apple製品同士である必要があるが、「スマートフォン連携」アプリでは、Windows PCとiPhoneもしくはAndroidのどちらの間でも、ファイル転送やスマートフォンの操作が可能になる。iPhoneはiOS 15以降、AndroidではAndroid 10以降が対応している。

 ファイルの転送にはBluetoothとインターネット回線を使っているため、そのエリア内にWindows PCとスマートフォンを置いて操作する必要がある。設定時には同じWi-Fiに接続している必要があるが、今回実践しているペアリング設定をしてしまえば、モバイルデータ通信に接続している場合でも転送できる。この際、スマートフォンはモバイル回線につながっていると思うが、Windows PC側も何らかのインターネット回線に接続している必要があるので注意してほしい。

 今回は、最初の設定を実践する。手順は少々複雑だが、1回やればOKで、2回目以降はまるごとスキップしてファイルの転送を始められる。大まかな流れとしては、スマートフォンに「Windowsにリンク」というアプリをインストールし、PCとスマートフォンの両方でサインインして、リンクを完了させている。

PCとスマートフォンを連携する

 「スマートフォン連携」アプリは、Windowsのタスクバーの検索フォームに「スマートフォン連携」と入力して検索すると表示されるはずだ。最新バージョンのWindows11であれば標準でインストールされているが、検索しても見つからない場合には、Microsoft Storeからインストールできる。

 この先のスクリーンショットは、Windows PCとスマートフォンの操作画面が混在するので、キャプションにどちらの操作か明記しておくようにする。

今回はWindowsの「スマートフォン連携」アプリを使って、iPhoneもしくはAndroidとの写真や動画を転送してみる。どちらも自宅のWi-Fiに接続させておき、無線で転送するのでケーブル接続は不要。Bluetoothはオンにしておく
【PC】Windowsメニューに「スマートフォン連携」が表示されている場合もある。この場合には、この画面からはじめよう
【PC】Windowsメニューに表示されていなければ、タスクバーのフォームから検索してみよう

 「スマートフォン連携」アプリを起動すると、[iPhone]と[Andoroid]の接続ボタンがあるので、接続する方をクリックして進める。今回はiPhoneを使って解説していくが、Androidの場合でも基本的に手順は同じだ。どちらもPCに表示されたQRコードをスマートフォンで読み取り、「Windowsにリンク」というアプリを利用して接続する。

 スマートフォンを操作する権限を与えるため、途中で数多くの許可画面が表示されるが、これらの説明およびスクリーンショットは省略しておく。基本的に許可をしておけば問題はない。

【PC】「スマートフォン連携」を起動した画面。[iPhone]もしくは[Andoroid]の接続ボタンをクリックする。ここではiPhoneを選ぶが、基本的に手順は同じだ
【PC】QRコードが表示されるので、これをスマートフォンのカメラで読み込む

 「スマートフォン連携」でQRコードを表示させたら、スマートフォンのカメラで読み込み、「Windowsにリンク」アプリのリンクからアプリをインストールする。その後、再度QRコードを読み込みペアリングをする。

【iPhone】スマートフォンのカメラで読み込み、[デバイスのペアリング]をタップ
【iPhone】下に表示される[Windowsにリンク]をタップして、アプリを入手する
【iPhone】アプリをインストールして起動する
【iPhone】[PC上のQRコードを…]タップして、再度QRコードを読み込む。この後表示されるカメラのアクセスは許可しておく
【iPhone】[Bluetoothとのペアリングを続行する]という画面のあと、Bluetoothの権限が「Windowsにリンク」に付与されていないため接続できず、このような画面が表示される。[アプリの設定を開きます]をタップ
【iPhone】[Bluetooth]をオンに切り替える
【iPhone】[<]で戻り、[Bluetoothとのペアリングを続行する]で[続行]をタップ
【iPhone】Bluetoothの検索が始まる
【PC】Windows側にコードが表示される
【iPhone】iPhone側では表示されているコードを確認し[ペアリング]をタップする。Androidでは表示されているコードの記入画面になる
【iPhone】ペアリングされる。続けて[ファイルの共有を設定]をタップ

 ペアリング後は、続けて[ファイルの共有を設定]からファイルの転送ができるように設定する。Windows PCとスマートフォンの双方で、Microsoftアカウントにてログインする。

【PC】Windows側では、Microsoftアカウントにてログインする画面になる。[続行]で続ける
【PC】Microsoftアカウントにてサインイン
【iPhone】Microsoftアカウントにリンクを開始する画面になる。[続行]で続ける
【iPhone】スマートフォン側でもWindows PCと同一のMicrosoftアカウントにサインインする。多要素認証画面などは省略
【iPhone】通知は許可しておく
【iPhone】確認画面(省略)で[確認]をタップすると、最終的に「Windowsにリンク」操作画面になる。ファイル共有が可能になった

 Windows側でBluetoothの接続とその後のセットアップをうながす画面が表示される。その場合にはスマートフォン側のBluetooth設定で「接続済み」であるかををチェックしてみてほしい。接続していなかったら、タップして接続させておく。

【PC】Windows側でBluetoothの接続を確認する画面が表示される。[続行]で進める
【iPhone】スマートフォンの設定で、PC名のBluetooth接続をチェックする。「接続済み」ならOK
【iPhone】通知の受信許可は必ず[許可]しておく。許可しないとファイル転送ができない
【PC】PC側でも完了する。[続行]をクリック

 双方の連携が完了すると、Windows側の「スマートフォン連携」アプリでスマートフォンを操作する画面が表示されるようになり、接続状況などのステータスが表示される。

 「スマートフォン連携」アプリで使える機能はファイル転送だけでなく、スマートフォンに送られた通知の表示や、通話、メッセージ、音楽再生のコントロールなどの操作も、それぞれアクセス許可を与えることで可能になる。必要に応じて設定するといいだろう。

【PC】Windows側で「スマートフォン連携」アプリの操作画面が表示される

  「スマートフォン連携」アプリには、複数のスマートフォンを登録することもできる。ただし、同時に利用できるのは1台のみで、都度切り替えて利用する必要がある。

もう一台スマートフォンを追加したい時には、右上の設定アイコンから[デバイス]タブを表示させ、[デバイスを追加]をクリックすると、最初に表示されたデバイス登録用画面が始まる

 今回はスマートフォンとWindows PCを連携するまでの手順を解説した。次回は、ここまでが完了したことを前提に、スマートフォンからのファイル転送を実践する。

今回の教訓(ポイント)

Windows「スマートフォン連携」アプリでスマートフォンとの連携ができる
初回設定時はBluetoothの接続範囲内で同じWi-Fiに接続する必要がある

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。