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世界初!! ASUSの専用NPU搭載 AI Wi-Fiルーター「ROG Rapture GT-BE19000AI」発表会
Docker用ストレージを内蔵しルーター単体でコンテナ動作が可能に
2026年4月22日 13:27
ASUSは4月21日、Wi-Fiルーター「ROG Rapture GT-BE19000AI」の発表会を開催した。eスポーツキャスターの平岩康佑氏が本機の紹介を担当し、事前に本機を使用した感想も添えて語った。
本機はAI処理専用プロセッサであるNPUチップ「Synaptics SL1680」を搭載。ASUSは本機を内蔵NPUを搭載した世界初のAIルーターだととしている。
AI機能として特徴的なのが「ルーターアシスタント」と呼ばれる機能で、テキストボックスに自然言語でトラブルの内容や変更したい設定内容を書くことで、適切な設定項目を示してくれる。このチャットAIはローカルで動作するため、インターネット接続のセットアップ前などのオフライン環境でも利用できるのが特徴だ。
現時点では英語のみ対応となっている。日本支社から台湾本社へリクエストはしているが、現時点では日本語の対応は未定としている。日本語の設定項目に対応したAIモデルが作成されれば対応可能、ということになるだろう。
またDocker Engineを内蔵しており、Docker Hubから使いたいコンテナを選んでルーター上で実行できる。本機には32GBのeMMCが内蔵されており、Docker用ストレージとして活用できる。
一例として、監視カメラシステムの「Frigate」をDockerコンテナで導入し、ウェブカメラをUSBポートに接続すれば、AIが映像を解析して物体検出を行える。搭載メモリは4GB DDR4なので大規模なものは動かせないが、NPUの活用も可能になるのはユニークだ。
他にも従来からある機能が強化されている。ゲームの通信を高速化させる「AI Game Boost」では、ゲームなど特定種別の通信を認識し優先させる「Adaptive QoS」が進化し、通信の優先度を動的に再計算し続け、状況に応じて通信パケットを割り振る「New Adaptive QoE」となった。
またゲームの通信経路を最適化するGPN機能では、新たに「GTNet」と連携。サーバーへの別経路を自動で検索し、Ping(サーバーとの応答速度)が低い場合に経路を自動で切り替える。その際に通信が途切れず、常に最速の接続環境を得られるという。通常は有料サービスとなるが、本機から利用登録する場合は当面無料で提供される(将来的には有料化の予定)。
フィルタリング機能の「AI Protection」はバージョン6.0となり、新たに広告ブロックと追跡ブロック機能が追加された。また各種IoT機器やスマートデバイスを統合管理できる「Home Assistant」も搭載されている。
ペアレンタルコントロール機能では、従来はカテゴリ別でのフィルタリングだったものが、アプリケーション単位でのフィルタリングが可能になった。同じ動画ストリーミングでも、許可するものとしないものを選べるという仕組みだ。
このほか、Wi-Fiの電波状況を監視して最適なチャンネルに自動で切り替える「WiFi Insight」や、利用状況に応じて不要なバンドや機能を自動でオフにし、消費電力を減らす「AI Eco Mode」なども搭載されている。
ハードウェア側の仕様は、10Gbpsが2ポート(うち1つはWAN/LAN切り替え、もう1つはゲーミングポート)、2.5Gbpsが4ポート(うち1つはWAN/LAN切り替え)、1Gbpsポートが1ポート。またUSB 3.2 Gen 1とUSB 2.0が各1ポート用意されている。
無線はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)のトライバンドで、6GHz帯は最大11529Mbps、5GHzは最大5764Mbps、2.4GHzは最大1376Mbpsとなっている。アンテナは外付けの角度調節が可能なものが計8本搭載されている。
平岩氏は「私もそうだが、ルーターは一度設定したら放置してしまう人が多い。本機はAIが入ったことで、面倒さを感じずに最適化ができる。自宅の回線が、実はもう少しレイテンシ(通信の遅延)を落とせたんだというような発見もできると思う」とeスポーツキャスターの目線で本機を評価していた。




















