9月21日の国内総ツイート数は3419万件、3月11日を超える


 株式会社NECビッグローブ(BIGLOBE)は5日、国内における9月のTwitter利用動向の分析結果を発表した。同社が提供する「ツイッターデータ分析サービス」基盤を活用したもの。

 これによると、9月(9月1日午前4時~10月1日午前4時)の国内の総ツイート数は7億6120万5080件で、8月の8億2090万2690件と比べると93%に減少した。9月22日の昼から夜にかけてTwitterの投稿ができない現象が発生し、同日のツイート数が定常平均値の6割弱となった影響が出ているという。1日あたりの平均ツイート数は2537万3502件だった。

 端末別の投稿比率は、携帯が25.9%、スマートフォンが25.3%、PCが22.9%、携帯/PC(PCクライアントと携帯などの区別がつかないもの)が14.2%、API(BOTなど)が5.5%、連携サービスが3.2%、iPadが0.4%など。スマートフォンが増加を続けており、総ツイートの4分の1を占めるまでになったとしている。

国内における9月のTwitter利用動向

 ツイートに含まれるワードの9月のランキングでは、3位に「台風」、14位に「帰宅」が入った。9月21日に台風15号が首都圏を直撃して交通機関が麻痺。帰宅が困難になった人々によって状況を共有するツイートが急増したという。

 BIGLOBEでは、9月21日夕方における30分おきのホットワード上位10語の推移も公開している。15時時点では「上陸」「浜松市」が上位だったが、15時30分には「小田急」「小田急線」「京急」「中央線」「横浜線」「山手線」といった首都圏の鉄道路線名や「見合わせ」といったワードで占められるようになり、首都圏で次々と鉄道が運転見合わせになっていった状況を伝えている。さらに16時台には、銀座や渋谷で強風により街路樹が倒れたことから、「銀座マツキヨ前」「渋谷道玄坂」「倒木」「タクシー直撃」といったワードが現れた。

9月21日夕方におけるホットワード上位10語の推移

 日別集計(1日の区切りを午前4時として集計)では、9月21日のツイート数は3419万1420件。東日本大震災が発生した3月11日の3329万9850件を超え、2010年4月にBIGLOBEが集計を開始してから過去最高を記録した。ちなみに、3位は3月12日の3058万960件、4位はサッカー女子ワールドカップでなでしこジャパンが優勝した7月18日の2948万5890件。

 なお、ヤフー株式会社が運営するツイート検索サービス「Yahoo!検索(リアルタイム)」においても、9月20日・21日に同サービスのページビューが連続して過去最高を更新していたことが観測されている。AKB48の「24thシングル選抜じゃんけん大会」と台風15号の接近・通過、さらにサッカー男子のロンドン五輪アジア最終予選が重なったことがツイート検索の利用を増加させた。


関連情報


(永沢 茂)

2011/10/6 06:00