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台風15号の首都圏直撃でツイート検索が急増、Yahoo!検索で過去最大PVを記録

「品川駅」「京王線」など交通機関クエリが上位に多数


 ツイートをほぼリアルタイムで検索できるサービス「Yahoo!検索(リアルタイム)」(以下、リアルタイム検索)のページビュー(PV)が、9月20日・21日と連続して、過去最大記録を更新していたことがわかった。台風15号の接近・通過とAKB48の「24thシングル選抜じゃんけん大会」、サッカー男子のロンドン五輪アジア最終予選などが重なったためだ。

 リアルタイム検索は、大きな事件やニュースなどのイベントが発生した際に利用が増える傾向にある。ヤフーでは、これまでタレントの島田紳助氏が引退会見を行った8月23日、モデル・高橋歩美さんの逮捕が報道された8月31日などに急増したことを観測。実数は公表していないが、同検索サービス提供開始後の最大日次PVは、サッカーの松田直樹選手が倒れた8月2日に記録されていた。

 それが今回、まず9月20日に、AKB48のじゃんけん大会が開催されたことで、ハッシュタグ「#gcp24th」の検索が増加。あわせて、台風15号の接近で名古屋市内で河川が増水、危険な状態となった「庄内川」「天白川」といった河川名が多く検索され、日次PVが8月2日を大きく上回った。

 翌21日は、台風15号が帰宅時間帯の首都圏を直撃した日。軒並み運行がストップした鉄道網の状況を確認するための検索が集中した。さらに、この日の夜にはサッカーの五輪予選が行われたことで、試合時間帯にハッシュタグ「#daihyo」の検索が増加。また、茨城県で震度5弱の地震が発生したことも重なり、前日20日の記録をさらに更新した。

「Yahoo!検索(リアルタイム)」のページビュー(PV)とユニークユーザー数(UU)の推移

 ヤフーのリアルタイム検索は、米Twitterとの契約により、全ツイートデータにアクセスできる「Firehose API」の提供を受けてヤフーが独自に運用しているもの。対象を日本語ツイートに絞るとともに、検索範囲を直近の24時間に区切ることで、高いリアルタイム性を実現しているという。数秒前につぶやかれたツイートも検索結果に反映されることから、災害時や交通機関の状況などの最新情報をチェックする有用なツールとなっている。

 実際、首都圏の鉄道網がまひした21日の午後には、鉄道の路線など交通機関の名称による検索がクエリ上位を占めた。その時点で多くツイートされているワードや、リアルタイム検索で多く検索されているワードを10分おきに表示する「注目のキーワード」のランキングも、「中央線」「京王線」といった首都圏のJR・私鉄の路線名で埋まった。路線や時間帯によっては、検索結果ページにおいて5秒おきに数十件の新規ツイートがどんどん増えていく状況だった。それらの中には、中央線の車掌による「行けるところまで行く」との車内アナウンスで乗客に笑いが起こった様子を伝えるツイートをはじめ、鉄道各社・各路線の乗務員や駅係員の味のあるアナウンスもあり、それらが次々とRTされ、鉄道網が混乱している現場の生の様子を伝えるとともに、ある意味、帰宅困難者に和みも与えた。

 なお、日次PVでは9月21日が過去最大となっているが、アクセス集中時のピークでみると、9月20日のAKB48じゃんけん大会がトップ。次いで、8月23日の島田紳助さん引退会見、8月2日の松田選手のニュース、9月21日の台風15号の首都圏直撃、8月31日の高橋歩美さん逮捕――という順。

 ヤフーのリアルタイム検索は、6月14日にサービスを開始。7月に入ってからは、同様の機能を提供していたGoogleのリアルタイム検索がサービスを停止した影響で利用が増加していたが、その後も最新情報を入手するためのツールとして着実に利用が増加していた。9月21日のPVは、サービス公開直後の6月15日と比較して約21倍、Googleのサービス停止後の7月4日と比較しても約4倍にまで増加したという。ヤフーでは今後、こうした大きなイベントが発生した際のキャパシティ拡大施策を実施する予定だとしている。


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(永沢 茂)

2011/9/22 22:21