「Foxit Reader 5.1」公開、Facebook/Twitter共有機能、読みやすさ改善など


 PDFソフトウェア開発企業の米Foxit Corporationは26日、軽量PDFリーダーソフトの新バージョン「Foxit Reader 5.1」を発表した。Windows 7/Vista/XPに対応しており、無料でダウンロードできる。なお、現時点で日本語のユーザーインターフェイスには対応しておらず、ボランティアによる翻訳作業が待たれている。

 バージョン5.1の特徴として、ソーシャルネットワークへの共有機能、PDFドキュメントの音声読み上げ、画面上でのPDFドキュメントの読みやすさ改善やパフォーマンス向上などが挙げられる。

Foxit Reader 5.1

 ソーシャルネットワークへの共有機能としては、FacebookとTwitterを利用した機能が用意された。どちらかのソーシャルネットワークにログインしていれば、PDFドキュメントのテキストの一部やドキュメントの一部分のスナップショット画像を、Foxit Readerの中から共有できる。

 音声読み上げ機能では、WindowsのSAPI5に対応した音声読み上げシステムが利用できる状態であれば、Foxit Readerを使ってPDFドキュメントの内容を読み上げることができる。ドキュメント本文だけでなく、付記されているコメントや画像の説明、記入可能なフィールドについても読み上げ可能だ。一般的には視覚障害者に有用な機能だが、外出先の公共交通機関や車内などで画面を見ずにドキュメントの内容を把握できる機能としてもアピールしている。

 さらに、PC上でPDFを読みやすくする種々の機能が改良された。「Read Mode」を選択すれば、画面に表示されているメニューやツールバーを最低限に減らし、PDFコンテンツの文字表示部分の表示面積を広げることができる。また、テキストレンダリングが改善され、文字が見やすくなっている。ユーザーインターフェイスのカスタマイズ機能も改良された。また、Foxit Readerの起動時間、PDFファイルを読み込み時間でもパフォーマンスが改善されているとしている。

 そのほかにも、WindowsエクスプローラーでPDFファイルのサムネイル表示、Microsoft Outlook 2003/2007/2010でPDF添付ファイルのプレビュー機能が追加されるなどの改良点もある。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/10/27 12:21