「Google+」のビデオチャットルーム改良~招待を簡単に、電話での参加も


 米Googleは14日、「Google+」のビデオチャットルーム機能である「ハングアウト(Hangouts)」を強化したと発表した。追加した機能は、ハングアウトに参加しやすくするためのさまざまな通知機能、モバイル対応、ブロードキャストとその録画、電話による参加などとなっている。

 今回新たにGoogle+のあらゆる投稿末尾に、ハングアウトへの招待を追加できるようになった。出産、合格、就職など「とにかく友達に話したいことがある!」というような場合にこの機能を利用すると、見かけた友人をすぐにハングアウトに招き入れ、顔を見ながら会話できる。

 Google+ストリーム右側には、参加できるハングアウトが最大3つ表示されるようになった。さらに、外出中でもハングアウトに招待された場合に通知を表示できるため、どこにいても友人との大切な会話機会を逸することがない。

 モバイル対応としては、「Google+ Messenger」アプリにおいて、ハングアウトアイコンをタップするだけで参加できるようになる。このアプリは、数日以内にAndroid Marketで公開予定だ。また、AppleのApp Storeでも今後公開予定だとしている。

「Google+ Messenger」アプリのハングアウトアイコン(Google公式ブログより画像転載)

 また、スマートフォンにフロントカメラがない人やデスクトップにウェブカメラがない人でも、電話からハングアウトに参加できるダイヤルイン機能が追加された。相手の電話番号を入力して招待・通話する仕組みで、米国とカナダへの通話料金は無料、他の地域の国際通話料金は「低く押さえられている」としている。

 そして、ハングアウトを放送に使用するためのインフラが整ってきた。これは、Ustreamなどと激しく競合するサービスだが、大いに期待を集めている。

 今回、ハングアウトのブロードキャスト機能「On Air」を利用できる人が、有名人やセレブなどを中心に数百人追加され、同機能をセルフサービスで行うように変更された。ライブ中継終了後には、放送内容すべてがプライベート設定でYouTubeに自動アップロードされる。Googleでは、最終的には全ユーザーにブロードキャスト機能を利用できるようにしたい考えで開発を進めている。

 このほか、これまでハングアウトで表示される自分の顔に「ひげ」を付けることが可能だったが、今回、12月ということでトナカイの角を付けられるようになった。将来的には、「Google+ Hangout API」を使用して、開発者が独自エフェクトを顔に付けられるようにする計画だとしている。

付けひげとトナカイの角(Google公式ブログより画像転載)




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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/12/15 12:40