「Google Wallet」のセキュリティ問題でプリペイド機能一時停止


 米Googleは、決済サービス「Google Wallet」のセキュリティ問題を受け、プリペイドカード機能を一時停止すると発表した。

 Google Walletについては、米Zveloが、管理者権限でのアクセスを意味するroot権限を取得してAndroid端末を利用すると、Google Walletのセキュリティ番号(PIN)が取得できてしまう脆弱性を指摘するなど、セキュリティに対する懸念が報じられていた。

 事態を受けてGoogle Walletおよび決済部門のVice PresidentのOsama Bedier氏は、Google Walletが安全であると声明を出し、PINと端末ロック機能によって保護されているとした。だが、root権限を取得し、システムレベルで端末にアクセスするために、こうしたセキュリティ機能を停止させるユーザーもいるとし、root権限を取得したAndroid端末において、Google Walletはサポートされないと注意を促している。

 Googleでは、端末の画面ロックを設定していないAndrod端末を紛失した場合、不正利用される恐れがあるとして、恒久的な対策が提供できるまでの間、一時的にプリペイドカード機能の提供を停止することを決めた。このほか、端末の紛失や不正に利用された場合、米国ではフリーダイヤルでも対応するとしている。


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(津田 啓夢)

2012/2/13 16:59