アスキーがウイルス対策ソフトの満足度調査、総合1位は「ESET」
株式会社アスキー・メディアワークスと同社のリサーチ部門であるアスキー総合研究所は27日、「ウイルス対策ソフト満足度調査」の結果を発表した。PC向けの有料/無料ウイルス対策ソフトについて、実際に各ソフトを使用しているユーザーに評価を聞いたもので、有料ソフトでは「ESET」が、無料ソフトでは「AVG Anti-Virus Free Edition」がそれぞれ総合満足度トップとなった。
調査は2月下旬、アスキー総研のアンケートモニターである「週刊アスキー」「アスキー・ドットPC」「マックピープル」「ASCII.jp」の読者などを対象にウェブで実施。有効回答は851件。
回答者が主に使用しているウイルス対策ソフトのベンダー内訳は、多い順に、トレンドマイクロ(有料)18.3%、シマンテック(有料)14.2%、マイクロソフト(無料)13.5%、キヤノンITソリューションズ(有料)9.8%、ソースネクスト(有料)9.4%、カスペルスキー(有料)6.1%、AVAST Software(無料)5.2%、マカフィー(有料)4.6%、AVG Technologies(無料)2.4%、ACT2(有料)1.6%、キングソフト(無料)1.6%で、その他の有料ソフトが7.4%、その他の無料ソフトが5.9%。
アンケートでは、各社製品の性能や操作性、導入のしやすさなど10項目について利用開始前・利用後それぞれの評価を聞き、ユーザーがどのような部分に満足しているか、あるいは不満を感じているかを探った。各項目の結果は「とても良い」を100ポイント、「良い」を75ポイント、「ふつう」を50ポイント、「悪い」を25ポイント、「とても悪い」を0ポイントとして集計し、さらに総合的な満足度を算出した。
有料ソフトにおける利用後の総合満足度で1位になった「ESET」シリーズは、91.0ポイント獲得。2位「ノートン」シリーズの74.0ポイント、3位「カスペルスキー」の72.6ポイントから大きく抜け出ている。ESETシリーズのユーザーは他ソフトに比べて平均年齢が若く、PC上級者やIT関連技術職に強く支持されているという。
総じてESETはすべての項目にわたって高い評価を得ているほか、やはりすべての項目で利用開始前よりも利用後の評価が上昇している点に注目される。実際に利用してみた結果、満足していることがうかがえるという。
ノートンは、利用開始前・利用後の満足度にあまり差がなく、ユーザーの想定通りの結果が得られているとの分析だ。カスペルスキーは、評価項目の中では「セキュリティ性能」の評価が高い傾向が出ている一方、「スキャン速度の速さ」の項目で利用後の評価の低下がやや目立つ。
無料ソフトでは、1位「AVG Anti-Virus Free Edition」の81.6ポイント、2位「アバスト! 無料アンチウイルス」の79.2ポイント、3位「Microsoft Security Essentials」の74.1ポイントの順。有料ソフトと比べても高い満足度となっており、無料ゆえの導入のしやすさや機能が少ないことによる動作の軽さが評価されているという。
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(永沢 茂)
2012/3/27 17:56
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