Facebookが写真専用iOSアプリ「Facebook Camera」公開、Instagramとは別


 米Facebookは24日、写真機能に特化したiOSアプリ「Facebook Camera」を公開した。iOS 4.3以降に対応しており、現在、英語圏のiTunes App Storeにて公開されている。

 Facebook Cameraでは、写真の閲覧や写真のアップロードが素早く、容易にできるよう工夫されている。特に、多機能のFacebookアプリを使用せずに即座に利用できることは大きなメリットだ。

 友人が共有している写真フィードを閲覧できるほか、複数の写真をタップして一度に選択し、まとめて共有できる機能に優れる。そのほかにも写真の切り取りや回転などの簡単な編集、また、いくつかのフィルターも用意されている。写真にキャプションを付けたり、位置情報や友人のタグ付けも可能だ。

 米Facebookは、人気の写真共有アプリ「Instagram」を10億ドルで買収したばかりだ。この買収手続きは現時点で完了しておらず、今四半期中に標準的な手続きが完了するとされている。

 従ってFacebook Cameraは、Instagramとは別にFacebookが独自に発表したことになる。大人気の同種アプリであるInstagramの買収手続きが進行している最中に、ほとんどの機能で似ているアプリを発表することの意義は明確でない。なお、Instagramは独自アプリとして今後とも存続することが発表されている。

 Facebookは、株式公開に伴ってアナリストによる業績予想の下方修正に関する情報開示が注目されているが、この業績予報修正はFacebookのモバイル戦略に関係している。今回の写真アプリの公開も含め、今後、Facebookのモバイル戦略にますます注目が集まりそうだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/5/25 11:38