Android日本語入力アプリ「Simeji」、Baidu IME搭載で長文変換や顔文字強化


 バイドゥ株式会社は21日、Android OS向け日本語入力アプリ「Simeji ver.5.0」を公開した。Android 1.6以降に対応する。利用は無料。

 Simeji ver.5.0では、かな漢字変換エンジンを独自開発の「Baidu IME」に刷新。従来採用していたオープンソースの「OpenWnn」は単語変換のみをサポートしていたが、Baidu IMEでは新たに長文の予測変換に対応し、入力精度が大幅に向上したという。

 その結果、例えば「だきゅうがらいとすたんどをちょくげき」といった文では、従来は予測変換候補が表示されなかったが、Simeji ver.5.0では「打球がライトスタンドを直撃」と適切に変換できるようになった。

長文予測変換のイメージ

 また、Simeji内の辞書機能をゼロから見直し、語数を「数十%」(Simeji開発者の足立昌彦氏)増強したという。これにより、モバイルの利用シーンで需要が大きい駅名を9000駅以上、メールやTwitterなどで頻繁に使われる顔文字を3000個以上追加した。

顔文字を3000個以上追加した

 なお、バイドゥでは28日、PC向け日本語入力システム「Baidu IME」において、「日本初のかつてないユニークな入力を試みた内容」を発表するという。


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(増田 覚)

2012/8/21 12:50