NEC、手のひらサイズの据え置き型無線LANルータ「AtermWR8165N」


無線LANルーター「AtermWR8165N(STモデル)」

 NECとNECアクセステクニカは9月25日、無線LANルーター「AtermWR8165N(STモデル)」を10月上旬に発売すると発表した。店頭予想価格は4000円弱。USBスティック子機「AtermWL300NU-GS(W)」とのセットモデルも10月上旬に発売、店頭予想価格は6000円弱。

 「AtermWR8165N」は、基本機能に絞ってコンパクトな筐体を採用した普及価格モデル。iOS端末およびAndroid端末向けのアプリ「AtermらくらくQRスタート」でQRコードを読み取ることで、簡単に無線LAN接続の設定が行える。従来製品では装置固有の設定情報を埋め込んだQRコードは商品に同梱されていたが、「AtermWR8165N」では製品の背面にQRコードがプリントされたシールが貼ってあり、再設定する際もQRコードの書かれた説明書などを探す必要がなくなった。

 筺体サイズは従来モデルと比べて体積比で60%削減と大幅に小型化。サイズは76×109×34mm(横×縦×奥行)、本体重量0.2kg。ボディカラーは白を採用し、リビングなどに置いても違和感のないデザインとなっている。またUSBステック子機とのセットモデルでは、子機のカラーもホワイトを採用。ホワイトのUSBステック子機は単体販売はなく、AtermWR8165Nのセット限定となっている。

 今回新たにインターネット接続をサポートする「らくらくネットスタートLite」機能を搭載。接続設定時に、インターネットに正常に接続できている場合はとくにメッセージなどは表示されないが、正常に接続できていない場合には、ユーザーの状態に応じて、ウェブブラウザーに正しく接続するための適切な操作アドバイスを表示する。

 省エネ機能もさらに強化、従来機WR8160Nと比較して最大消費電力は従来の6Wから3Wへと50%削減した。また、無線LANスケジュール機能を搭載、無線機能のオン・オフがスケジュール設定できるようになった。無線を使用しないことがわかっている時間帯はオフにすることで消費電力を削減する。スケジュール設定は、各曜日・平日・毎日から選択可能で、3パターンまで登録できる。

 また、LANポートを自動節電するスマートECO機能も搭載。有線LANがリンクアップされていない状態で、使用していないLANポートへの電力供給を自動的に制限する。

 NECアクセステクニカによれば、無線LANを停止するだけで約32%、それに加えてLANポートも自動節電により停止すれば約42%の消費電力が削減できるという。

 IEEE 802.11n/b/gに対応し、周波数帯域は2.4GHz帯に対応。最大消費電力は3W。セキュリティ機能は、MAC アドレスフィルタリング(最大 20 台)、ネットワーク分離に対応。暗号化はWEP(128/64bit)、WPA-PSK(TKIP、AES)、WPA2-PSK(TKIP、AES)に対応する。なお、IEEE802.11nではWPA-PSK(AES)、WPA2-PSK(AES)のみに対応する。


左が新製品AtermWR8165N。右の従来機AtermWR8160Nから体積比で60%削減。大幅に小型化した新製品AtermWR8165N(左)、従来機AtermWR8160N(右)。新製品は小型化のため、LANポートは1つ少なくなった
AtermWR8165N(左)と、セット販売で同梱されるUSBスティック子機「AtermWL300NU-GS(W)」(右)。ホワイトの子機はセットモデル限定色で単体販売は行わないAtermWR8165N(左)とUSBスティック子機「AtermWL300NU-GS(W)」では、本体にQRコードがあるため、QRコードの印刷された紙を紛失する心配がなくなった



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(工藤 ひろえ)

2012/9/25 11:53