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日本レコード協会、音楽ファイル違法アップロード対策の専任組織を設置

 一般社団法人日本レコード協会は18日、インターネット上で蔓延している違法音楽配信への対策を大幅に強化するとともに、適法コンテンツの利用をさらに促進することを目的として「著作権保護・促進センター」(CPPC:Copyright Protection and Promotion Center)を4月1日に設置すると発表した。

 2012年10月1日に施行された改正著作権法の附則では、国および地方公共団体には違法なダウンロード行為の防止に関する啓発等の措置を講じることと、有償著作物などの提供事業者には違法なダウンロード行為を防止するための措置を講じることが求められている。

 日本レコード協会ではこの附則を受けて、協会内に新たに専任組織「著作権保護・促進センター」を設置。従来実施してきた違法音楽ファイルのアップロード対策について、兼任となっていたスタッフを専任組織とすることで対策を強化する。

 4月1日に設置するセンターでは、専任スタッフの拡充などにより違法な音楽アップロードの探索・削除要請件数を大幅に拡大するとともに、違法音楽配信対策の強化を図り、ユーザーが違法なダウンロード行為に導かれるような危険な環境を排除することを目指す。日本レコード協会および会員社が実施しているプロバイダーに対する違法音楽ファイルの削除要請件数は、2012年度だけでも50万件に達する見込みだという。

 また、法改正の内容を広く周知するため、関係省庁および他の音楽関係団体と連携して、各種広報や啓発施策についても引き続き取り組んでいくとしている。

(三柳 英樹)