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マイクロアド、広告ツールのオープンマーケット創設、まずは10社が参加

 株式会社マイクロアドは2日、広告効果向上ツールなど各種広告ソリューションを提供するオープンマーケット「BLADE Open App Market」を創設すると発表した。

 マイクロアドが提供しているディスプレイ広告の総合管理プラットフォーム「MicroAd BLADE」をオープン化し、広告ソリューションを手がける提携企業が同プラットフォーム経由で自社サービスを提供できるようにしたもの。MicroAd BLADEを導入している約4500社(3月末現在)の広告主企業は、MicroAd BLADEの管理画面上で紹介されている各社の広告ツールを必要に応じて導入できる。各広告ソリューション企業と個別契約することなく導入できるほか、利用料金の支払いも可能な限りマイクロアドに一元化されるという。

「BLADE Open App Market」の概要

 BLADE Open App Marketの提供が開始される3日時点で参加が決まっている提携企業は10社。ダイナミックリターゲティング、第三者配信、DMP、タグマネジメント、アドベリフィケーションなどの領域のソリューションをそれぞれBLADE Open App Marketで提供する。具体的な参加企業と広告ソリューションは以下の通り(近日公開予定のものを含む)。

 株式会社きざしカンパニー「kizasi」、株式会社ブレインパッド「Rtoaster Ads」、サイジニア株式会社「デクワス.AD」「デクワス.VIDEO」、シルバーエッグ・テクノロジー株式会社「HotView」、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社「i-Effect」、Fringe81株式会社「digitalice」「TagKnight」、Google「DoubleClick for Advertisers」、MediaMind Technologies株式会社「MediaMind Platform」、株式会社ロックオン「ViewThruエビス」、株式会社クリエイターズマッチ「ADFlow」。

「BLADE Open App Market」の管理画面

 2日に行われた記者発表会でマイクロアドの渡辺健太郎代表取締役社長は、広告ソリューション分野ではさまざまなテクノロジーが生まれているものの、なかなか活用されるまでには至っていないと指摘。BLADE Open App Marketから各種ツールを利用できるようにすることで、広告主企業がそうしたテクノロジーに容易にトライアルし、活用できるようになると説明した。また、B2Cの世界でゲームプラットフォームが登場してソーシャルプリケーションプロバイダーが急成長したように、B2Bの世界でもBLADE Open App Marketが広告ソリューションプロバイダーのプラットフォームになることで、広告テクノロジー市場の拡大に貢献したいと語った。発表会には提携企業の代表も出席し、BLADE Open App Marketに期待を寄せた。

株式会社マイクロアド代表取締役社長の渡辺健太郎氏
株式会社ブレインパッド取締役の安田誠氏
Frunge81株式会社代表取締役社長の田中弦氏
MediaMind Technologies株式会社Country Managerの布施一樹氏

(永沢 茂)