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WinMXによる洋画の違法アップロードでは全国初、男性2人逮捕

 日本国際映画著作権協会(JIMCA)は28日、福岡県警サイバー犯罪対策課などが同日、ファイル共有ソフト「WinMX」を使用した違法アップロードで3人を逮捕、2人を任意送致したと発表した。

 逮捕された3人のうち鹿児島県霧島市の男性(52歳)と岡山県倉敷市の男性(43歳)の2人が、映画の違法アップロードによるもの。米国映画協会(MPAA)に加盟する大手映画会社の映画作品のファイルを、違法に送信可能化した著作権法違反の容疑だという。JIMCAによると、WinMXを使用した洋画作品の違法アップロード者が逮捕されるのは全国で初めて。

 ファイル共有ソフトを使った違法アップロードでは、洋画作品に関してはWinMXの使用が増加しているとしてJIMCAでは警戒していたのだという。福岡県警サイバー犯罪対策課に取り締まりを要請するとともに、捜査への協力、違法な映画ファイルの鑑定、アップロード者に対する権利者の告訴状のとりまとめなどを行った。

 JIMCAではこのほか、動画投稿サイト「FC2動画」への違法アップロードでも、埼玉県警サイバー犯罪対策課などが28日、沖縄県沖縄市の男性(36歳)を逮捕したことを発表している。MPAA加盟の大手映画会社の映画作品のファイルを違法にアップロードした著作権法違反の容疑だ。警察の調べによると、この男性は複数の投稿者名を使用してFC2動画に多数のファイルを投稿しており、「アフィリエイトでの報酬目的に、違法に映画の投稿を繰り返した」と話しているのだという。

 JIMCAによると、埼玉県警サイバー犯罪課がFC2動画への洋画の違法アップロード者を逮捕するのは、今年3月の岐阜県多治見市の男性(45歳)、4月の奈良県奈良市の男性(39歳)に続き3カ月連続。

(永沢 茂)