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新興メーカーが売り出し中の夢の全固体電池、ただのリチウムイオン電池だったとして波紋

 新興メーカーが売り出し中だった全固体電池が、従来型のリチウムイオン電池だったことが判明したとして、波紋を呼んでいる。

 これはフィンランドのDonut Labが売り出していた全固体電池。固体電池の問題を解決したと主張するこの製品、今年1月に開催された「CES 2026」で発表されて以来、世界的に注目を集めてきたが、既存のバッテリーを完全に置き換えてしまう可能性があるほどの性能の高さおよび都合のよすぎる仕様から、専門家の間では当初から疑惑の対象となっていた。同社は、フィンランドの国営技術研究センターであるVTTによる第三者機関のテスト結果を引用し、自社の電池がうたい文句通りであると主張し続けていた。

 しかし、このたび20人以上の専門家が協力して行った調査により、第三者機関のテスト結果で示された電圧曲線が、既存のリチウムイオン電池と一致することや、イオンの膨張パターンの曲線から推測されるエネルギー密度が、同社の主張する公称スペックにはるかに及ばないことが判明。全固体電池をうたっていた製品が、既存のリチウムイオン電池であることがほぼ確実に証明されたという。同社は沈黙を貫いており、今後の対応は不透明だが、今回の検証結果が事実であれば、クラウドファンディングなどを通じて1300人以上の小口投資家から調達された2500万ドルの行方が気になるところだ。