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ベトナムで日本の映画・アニメなどを無断配信していた「Phim Nè」の運営者3人を刑事立件
2026年8月10日 07:00
ベトナム・ハノイ市公安経済警察部は8月1日、日本の映画・アニメ・ドラマなどを無断で配信していた海賊版サイト「Phim Nè」(phimne.live)の運営者であるドンナイ省在住のベトナム人男性1人、および海賊版アプリ「Phim Nè」(phimne.app)の運営者であるダナン市在住のベトナム人男性2人について、著作権および著作隣接権を侵害する罪により刑事立件した。一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が発表した。
同サイトは2025年6月に開設され、登録会員数は1090人に上り、9万回を超えるアクセス(月間最大アクセス数は2万回)を集めていた。自動データ収集ツールなどを使用して作品を収集し、日本、米国、ベトナムの映画作品などをベトナム語字幕や吹替付きで、権利者の許諾を得ることなく配信していた。
また、同アプリでは、無断配信している作品を15分間無料で視聴させた後、利用者から会費を徴収していた。2025年初頭から2026年4月までの間に、計6451件の支払いを通じて、約4億1500万ベトナムドン(256万円相当)の不当な利益を得ていたことが明らかになっている。
CODAによると、近年はベトナム発の海賊版サイトの急増が国際的な問題となっているという。こうした悪質なサイトに対し、日本政府、およびCODAをはじめとする民間団体、企業などはベトナム政府に適切な措置を講じるよう要請していたが、刑事摘発は実現していなかった。
こうした中、2026年5月に、ベトナムのホー・クオック・ズン副首相が知的財産権侵害の撲滅・防止・対処の徹底を指示する首相公電に署名。全国一斉の知的財産権侵害取締りキャンペーンが開始されたことを契機として、今回の摘発が実現した。CODAの調査によると、ベトナムにおいて日本コンテンツに対する知的財産権侵害が刑事事件として摘発されたのは、今回が初めてだという。
本件に関して、CODAの後藤健郎氏(代表理事)は、「今回の刑事摘発は、これまで実現が困難であったベトナムにおける日本コンテンツ保護の実効性を示す重要な事例であるとともに、今後の権利行使のあり方を大きく前進させる重要な前例になると考えている」とコメントしている。
