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ソフトの違法コピー、通報者に最大100万円、BSAが「報奨金プログラム」

 BSAは、企業内などにおける組織的なビジネスソフトの違法コピーについて有力な情報を提供してくれた人に対して最大100万円を支払う「報奨金プログラム」を、6月1日から7月31日までの期間限定で実施すると発表した。

 報奨金が支払われる条件は、違法コピーを行っていた組織から権利者に対して損害賠償金が支払われ、和解につながった場合となっており、損害賠償金の規模によって金額が異なる。ガイドラインとしては、損害賠償金2000万円以上の場合で報奨金100万円以下~損害賠償金500万円未満で報奨金25万円未満という額が示されている。

 BSAでは日本で活動を開始した1992年以降、ソフトウェアの違法コピー撲滅に向けた教育・啓発などに取り組み、違法コピー率を下げることに貢献してきたが、現在でも1年間に平均400件程度の情報が寄せられるという。また、日本の企業が1億円を超える損害賠償金を支払って和解したケースが複数あるなど、日本の組織内違法コピーは諸外国と比べて大規模であることを指摘。「健全で適正な職場環境を希望するものの実現できず、結果的に違法な環境での業務を強いられている従業員が数多く存在している」とし、「職場における違法コピーの適正化のために勇気を持ってプログラム期間中に有力情報を提供した情報提供者に対し、その正しい行動を正しく評価し報いる」ために、報奨金プログラムを実施するとしている。

(永沢 茂)