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転職サイト「ビズリーチ」、自分の市場価値がわかる無料診断ツール

 株式会社ビズリーチは7日、会員制転職サイト「ビズリーチ」の会員を対象に、自分が所属する業界の動向を把握したり、自分の市場価値がわかるというサービス「キャリア・マネジメント・システム」の提供を開始した。利用は無料。

 ビズリーチに登録する採用企業とヘッドハンターが、人材を探す際に検索している単語を職種・業種ごとにランキング化した「旬の検索キーワード」を公開。会員は、自分の業界で求められているスキルがわかり、キャリア形成や職務経歴書の参考にできる。

旬の検索キーワード

 また、ビズリーチに登録する採用企業やヘッドハンターが送ったスカウトの分布を表す「スカウト需要の年齢ランキング」では、自分の年齢がどれだけ需要があるのかという、転職市場における“モテ期”がひと目でわかる。

スカウト需要の年齢ランキング

 専用フォームに従って必要事項を記入することで職務経歴書が作成できるツール「レジュメビルダー」も用意。職務経歴書には在籍企業や主要スキル、職務要約、資格などの必要情報が記載される。

 採用企業やヘッドハンターからスカウトメールが送られてきた会員は、無料で返信して連絡を取り合える。ビズリーチの南壮一郎社長は、「スカウトを受けることで自分の市場価値を把握できる」と話す。

 ビズリーチは、ハイクラスの管理職やエグゼクティブに特化した有料の会員制転職サイト。会員数は20万人、採用企業数は1200社、ヘッドハンター数は850人に上る。会員登録は無料だが、求人に応募するには有料のプレミアム会員登録が必要となる。

 キャリア・マネジメント・システムはすべて無料。同システムを提供する理由について南氏は、「転職サイトは長いキャリアで2〜3回利用するかという『点』のサービス。さらなる成長には、普段から『面』として利用されるサービスが必要だった」と話す。

 現状の転職意向にかかわらず、同システムを会員のキャリア設計に役立ててほしいと南氏。「自分の市場価値に異常がないか、健康診断のように定期的に調べてもらえれば」と言い、中長期で転職を検討するユーザーを獲得し、2015年までに会員数50万人を目指す。

(増田 覚)