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NTT Com、WebRTCサービス構築用基盤「SkyWay」を無償公開、ソースコードも

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)は5日、「WebRTC(Web Real-Time Communications)」技術に対応したビデオチャットサービスなどを開発するためのプラットフォーム「SkyWay」を公開した。フィールドトライアルの一環として提供され、開発者は無料で利用できる。

WebRTCプラットフォーム「SkyWay」のサービス概念図

 WebRTCは、PCやスマートフォンのブラウザー上でリアルタイム通信を行うための技術として、標準化作業がW3CやIETFなど関係団体の間で進められている。ビデオチャット、画面共有、ファイル送受信などをリアルタイムかつプラグイン不要で実現するための技術として期待が集まっており、WebRTC対応ブラウザーのリリースもすでに始まっている。

 NTT Comが公開したSkyWayは、通信の仲介に必要となるサーバーやそのAPIなどから構成される。開発者はSkyWayを利用することで、容易にWebRTC対応サービスを構築できるとしている。なお、サーバー構築では株式会社時雨堂と協力した。

 SkyWayに関する技術文書などは、ソフトウェア開発支援サイト「GitHub」にて公開中。なお、通信処理に関するJavaScriptライブラリや、サンプルアプリケーションのソースコードもGitHub内で公開されている。

 NTT Comによれば、WebRTCプラットフォームの公開は日本国内初。今回のトライアルで各種の検証を行い、将来的な正式サービス化を目指す。

(森田 秀一)