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電機大 安田浩教授ら、シニア向けICT講習会の講師を育成する無料講座を開講
(2014/1/9 15:10)
東京電機大学は、シニア向け文化交流講習会の講師を養成する講座「デジタル未来塾」を2月に開講すると発表した。Webサイトからの事前申し込みは1月10日より受付を開始する。参加資格は50歳以上で、参加費は無料。
超高齢社会となりつつある日本で、デジタル技術の恩恵を最も受けられるのは高齢者でありながら、その高齢者の間ではデジタル機器に対する苦手意識や抵抗感が強い。「デジタル未来塾」はこうした現状を踏まえ、高齢者の心と暮らしに役立つ最先端の情報通信技術を、“楽しく、やさしく”教えるPC教室の講師養成を目指すもの。
東京電機大学 未来科学部 学部長を務める安田 浩教授は、デジタル未来塾のサイトで「都市部では、民間のパソコン教室もありますが、高齢化の深刻な地方では、そのような教育サービスもなく、ますます情報の格差が生まれ、生活の格差が広がることが懸念されます。また 高齢者には若い人たちと同じように新しい技術を習得することは難しいので、高齢者が意欲を持って学べるように配慮したカリキュラムや講師の養成は喫緊の課題です。」と開塾の狙いを説明。「高齢者のデジタル学習の重要性をご理解いただき、強い意欲をもって講師を目指してくださる皆様のご参加をお待ちしております」と参加を呼びかけている。
講習では、「ワードでお絵かき」、「エクセルでアート」、「シニアのためのiPad」、「パソコンでつくるアニメ動画」の4つのコースを設け、各コース15名の参加者を募集。開催日はコースにより異なるが、いずれも2~3月の水曜日となる。
安田教授自身も、アニメ動画の講座を担当。アニメ動画の講座では、簡単にアニメーション動画を作成できるオリジナルソフトDMD(Digital Movie Director)を使用して動画作成にチャレンジする。
安田教授は画像処理、画像符号化の分野を専門としてJPEG、MPEG規格標準化での功績により1996年エミー賞を受賞。近年は知的財産権保護技術やインターネットセキュリティ技術の研究に取り組み、警察庁の総合セキュリティ対策会議委員も務める。