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海抜2996mの山小屋もスマホでカード決済実現、「Square」国内ローンチ1周年

 スマートフォンをクレジットカード決済端末にできるサービス「Square」を提供しているSquare株式会社が26日、日本でのサービス開始から1年が経過したとして、国内における利用概況を発表した。

 具体的な店舗数は明らかにしていないものの、個人事業主や中小企業を中心に利用が増えていると説明。北は稚内の寿司店から、南は石垣島のカフェまで、47都道府県すべてで利用されているという。

 Squareでは日本地図に利用状況をざっくり示したインフォグラフィックスを公開しており、東京都については2万店近い加盟店がある模様だ。このほか、海抜2996mに建つ穂高岳山荘や、屋久島のアウトドアガイドではボートの上など、これまでカード決済やPOSレジの利用が考えられなかった山奥や水上などでも利用されているとしている。

 利用額としては3000円台が決済件数が最も多く、一般的にクレジットカードでの支払いが増えると言われる1万円台よりも少額での利用が広がっているという。

 Squareは、Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏が2009年2月に米国で設立。日本では2013年5月23日、三井住友カード株式会社との提携でサービスを開始した。iOS/Android端末のイヤホンジャックにカードリーダーを取り付け、専用アプリをインストールすることでクレジットカード決済端末として使用できる。個人・法人を問わず加盟店として登録可能。費用・手数料は決済金額の3.25%だけというのが特徴だ。

(永沢 茂)