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「LINE」不正ログインで金銭被害、友人を装い電子マネーなどの購入を促す

 無料電話・メッセージアプリ「LINE」のアカウントが不正ログインにより第三者に乗っ取られるが被害が発生している問題で、金銭をだまし取られる被害も3件発生していることがLINEへの取材で分かった。

 LINEによると、ユーザーからの「見知らぬ誰かに自分のアカウントが使われている」といった問い合わせがこれまでに413件あり、このうち303件が実際に不正ログインによりアカウントを乗っ取られていたことを確認。また、友人を装って電子マネーの購入などを促す手口で、金銭的被害も3件発生しているという。

 LINEでは、警視庁サイバー犯罪対策課と連携し、不正ログインへの対処にあたっていると説明。警視庁にも不正ログインに関する相談が寄せられており、情報を収集しているという。

 LINEでは、「他社から第三者にメールアドレスやパスワードが渡り、悪用されたと想定されます」として、何らかの方法で入手したID(メールアドレス)とパスワードのリストを使ったパスワードリスト攻撃が行われていると推測されると説明。LINEのアカウント情報が外部に流出した事実はないとしている。

 また、ユーザーに対しては、パスワードを他社サービスとは異なるものにすることを推奨するとともに、「安全なパスワード」の目安として、電話番号や生年月日といった推測されやすいものなどは避けることなどを案内している。

(三柳 英樹)