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ソフトバンク、フェリーで誰でも使える無料Wi-Fiを提供

国内初、航海中に衛星回線を利用

 ソフトバンクモバイルと太平洋フェリーは、航海中に衛星回線を使用して、無料で利用できる公衆無線LANサービスを6月27日から提供する。対象となる船は太平洋フェリーの「きそ」で、試験的に導入される。SSIDは「Ferry_WiFi_trial」。

太平洋フェリー「きそ」
船内に通信アンテナを設置

 今回提供される無料Wi-Fiは、簡単な設定を行えば、「ソフトバンクWi-Fiスポット」の加入者だけではなく、ソフトバンクユーザー以外でもWi-Fi機能を持った端末で利用可能。1回のアクセスで15分以内が、1日4回まで利用できる。

 事前設定として登録したメールアドレスに、無料Wi-Fiのパスワードが送付される。パスワードの有効期限は最終利用日から6カ月で、有効期限切れの場合は再登録が必要。

 「きそ」は、トラック174台、乗用車113台、旅客定員768名の大型フェリーで、主に名古屋港、仙台港、苫小牧港を繋ぐ航路を毎日運航している。今回提供される公衆無線LANサービスは、ソフトバンクモバイルが提供する衛星回線とWi-Fi設備を利用している。携帯電話の電波が届かなくなることが多い航海中の船上において、通信手段の確保および利便性の向上を目的とした取り組み。トライアル期間の終了時期は未定としている。

(川崎 絵美)