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スマホを安心安全に、フリービットが「PandAファミリー」

高齢者・子供向けに提供スタート

 フリービットは、MVNO型の通信サービス「freebit mobile」で、新たなオプションサービス「PandAファミリー」の提供を開始した。同社提供のスマートフォン「PandA」ユーザーは無料で利用できる。

「PandAファミリー」利用イメージ

 「PandAファミリー」は、子供や高齢者などが安心、安全にスマートフォンを利用できるよう、いくつかの機能をまとめたサービス。保護者から現在地や行動履歴を探す機能、Google Playの利用制限、利用時間帯の制限、伝言機能などが用意される。またMVNOらしい機能として、速度を切り替える「マイプラン設定」の一部利用制限も可能になっている。

 たとえば伝言機能を使って、保護者(管理者)からメッセージが送られると、受信した側はそのメッセージを確認した、とボタンを長押ししない限り、スマホを操作できない。電源キーを含め、ハードキーが一切効かない形になり、もしバッテリーを着脱しても、メッセージの確認を終えない限り操作できない。

 保護者が管理するには、保護者側も「PandA」を利用している必要がある。遠隔で設定でき、たとえばロック解除用のパスワードも遠隔で設定できる。もし子供にパスワードを知られても、子供の手から「PandA」を回収することなくパスワードを変更できる。なお管理者が無料で管理できるのは最大5台。それ以上管理する場合は、1台につき200円(税別)かかる。また遠隔で位置検索できるのは月間100回まで。それ以上の回数、検索したい場合は、今後、有料オプションの提供などが検討されている。

申し込みは店頭で、東京の店舗は今夏

 利用するには、同社店舗での手続きが必要。これは本人確認や重要事項の説明などをきちんと行うため、といった理由のほか、新サービスであるため、まずは対面でユーザーと直接話すことでノウハウを吸収し、何らかの課題が見つかればすぐにサービスに反映させるためとのこと。この週末には、フリービット代表取締役社長の石田宏樹氏自身も店頭に立つ予定とのこと。

 現在、freebit mobileの店舗は、福岡、小倉、名古屋にある。石田氏によれば、今夏にも都内に出店する予定とのこと。その具体的な所在地については今後案内される。

アプリで手軽に実現

 今回の取り組みについて、石田氏は、無料でキッズスマホ、安心安全スマホに変身するとアピールする。既存キャリアの家族向けサービスは料金面が充実しており、フィルタリングサービスはあるものの、安心安全サービスは特定の端末だけに限られているとして、多くのニーズに完全に応えられる状況にはない、と指摘し、アプリとクラウドで実現する「PandAファミリー」のメリットを紹介した。

独自のスマートフォン「PandA」を手にするフリービット社長の石田氏

 現在、2台以上利用している、家族と見られるユーザーは同社のうち15~25%の間。今回のサービスを提供することで、その割合を30%程度まで引き上げたいとのこと。各種機能は、これまでの店頭販売でユーザーから寄せられた意見をもとに実装されたとのことで、石田氏は潜在的なニーズは高く、市場は広いと評した。

 また法人向けの展開も今後検討していくとのこと。

(関口 聖)