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エレコム、Seagateと国内代理店契約を締結、外付けHDD製品を販売
(2014/7/22 19:14)
エレコム株式会社は22日、米Seagate Technologyと日本国内における代理店契約を締結し、Seagateの外付けHDD製品の販売・サポート業務を9月下旬より開始すると発表した。
エレコムではストレージ事業で、2010年から仏LaCie製品の日本国内での独占販売を行っており、2012年8月にはLaCieがSeagateに買収・合併されている。今回の提携により、エレコムではLaCieブランドに加えて、SeagateブランドのHDD製品についても取り扱いを開始する。
エレコムでは、コンシューマー向けの外付けHDD製品のラインナップにSeagate製品を追加。テレビ接続の録画用HDDなど一般家庭向けの外付けHDD製品として、Seagate製品の日本国内での販売およびサポート業務を行う。
9月下旬より取り扱いを行う製品は、スタンダードモデルの「Expansion Desktop Drive」「Expansion Portable Drive」と、バックアップソフト付属モデルの「Backup Plus Desktop Drive」「Backup Plus Slim Portable Drive」。いずれの製品ともUSB 3.0接続で、シャープ「アクオス」、東芝「レグザ」、ソニー「ブラビア」、パナソニック「ビエラ」、LG「SmartTV」など、日本国内で販売されている主なテレビでの動作を確認済み。
スタンダードモデルのラインナップと価格(税別)は、「Expansion Desktop Drive」の2TBモデルが1万2800円、3TBモデルが1万4800円、4TBモデルが2万2800円。「Expansion Portable Drive」の500GBモデルが8980円、1TBモデルが1万1800円、2TBモデルが1万9800円。
バックアップソフト付属モデルのラインナップと価格(税別)は、「Backup Plus Desktop Drive」の2TBモデルが1万3800円、3TBモデルが1万8800円。「Backup Plus Slim Portable Drive」の500GBモデルが9480円、1TBモデルが1万3800円。
今回の契約によりエレコムが扱うSeagate製品は外付けHDDのみで、ベアドライブ(内蔵用HDD)などその他の製品は含まれない。また、エレコムやロジテック(ロジテックINA)ブランドで販売しているNAS製品では、Western DigitalのNAS用HDD「WD Red」を主に採用しているが、こちらについても今回の提携には含まれず、将来的にSeagateを採用する可能性はあるものの、現時点で変更はないとした。
エレコム取締役社長の葉田順治氏は、従来のLaCieブランドだけでも、直近の調査では外付けHDD市場でエレコムは国内シェア2位となっており、さらにSeagateとの提携で国内ナンバーワンを目指すとコメントした。
Seagate Technologyブランドグループ営業・マーケティング担当副社長のピエール・ヴァン・デア・エルスト氏は、外付けHDDの総容量は7年間で25倍に増えており、特に家庭における需要が大きく伸びていると説明。2010年に始まったLaCieとエレコムの提携をさらに強化し、日本での成功を目指すとした。
エレコム常務取締役商品開発部長の梶浦幸二氏は、外付けHDD市場の80%を占めるコンシューマー向け製品のゾーンにSeagate製品を加えることで、エレコムのシェアをさらに拡大していくと説明。日本市場は録画用途の割合が大きいのが特徴で、今後は4K放送や著作権保護のSeeQVaultなどでさらに需要が高まるとした。
梶浦氏は、「LaCieもMacユーザー以外にはほとんど知名度がなかったが、エレコムと組むことで売上が6~10倍に伸びた」というデータを示し、Seagateも同様に一般消費者に向けてブランド訴求を行っていくと説明。LaCieでも展開したテレビ接続向けのオリジナルパッケージなど、日本独自の商品展開も行っていくとした。