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賃貸仲介のエイブル、独自の格安スマホ販売に参入、月額2000円から
フリービットの「PandA」をカスタマイズ
(2014/8/20 19:29)
フリービット株式会社と株式会社エイブルは20日、業務提携を行い、フリービットが開発・販売するスマートフォン「PandA」をカスタマイズした「エイブル“PandA”」を、エイブルの全国10店舗にて今秋より販売すると発表した。
フリービットはキャリア事業「freebit mobile」を展開。今回の業務提携は、「freebit mobileパートナープログラム」第1弾として、エイブル直営店の来店者や賃貸物件の入居者およびオーナーに「エイブル“PandA”」を販売する。端末のスペックや使用するインフラは通常のPandAと同じだが、エイブル独自のサービスを提供する。料金も通常のPandAと同じで、月額基本料金が1000円(税別)、端末代金が24回払の場合月額1000円(税別)となっており、合計月額2000円から使用できる。
旅行やレジャー、グルメ、コスメ、商品購入時に割引や特典が受けられる「会員制優待サービスアプリ」、住生活での水まわりトラブル、鍵の紛失などサポートする「エイブルコンシェルジュアプリ」のほか、入居希望者を紹介することで、会員制優待サービスで利用できるコインが付与される「エイブルお友達紹介アプリ」が提供される。
取り扱い店舗は、旗艦店となるエイブルTGRoom原宿店MAISON ABLEのほか、麻布店、池袋東口店、海老名店、西船橋店、柏東口店、新都心スーパーアリーナ店、矢場町店、京都駅前店、心斎橋店の計10店舗。さらに、オンラインでも順次販売開始する。最終的には、全国400店を超えるエイブル直営店での展開を予定している。
契約はエイブル店舗に設置されている通常のカウンターで行い、開通手続きが完了した端末は店頭で手渡しされる。また、従来はfreebit mobileの店舗「ATELIER」のみでの提供だった、PandAオリジナルケースが制作できるサービス「PandA Fab」だが、スマートフォンの画面操作から任意のデザインで制作・自宅発送まで注文できるようになった。
エイブルとの提携は店舗数とスピードが決め手
記者会見でフリービット代表取締役社長CEOの石田宏樹氏は、衣食住に携わる企業へアプローチを行っており、スローガンとして掲げている「モバイルコストを3分の1に」することで生活が変わるかフォーカスした結果、その生活にかかわる企業と提携するのがベストと判断したという。
パートナープログラム第1弾にエイブルと提携した背景として、数多くの店舗を持ち、エイブル代表取締役社長の梁瀬泰孝氏の決断スピードの早さが決め手だったという。パートナー提携は他の企業・業界含め検討しており、特に「店舗」が重要な検討要素の1つだという。
法人以外にも教育機関向けにカスタムしたPandAの提供も検討しており、複数の教育機関から問い合わせがあったという。特定の情報端末しか使用できない環境下での、端末の選択肢の1つとしてPandAの注目度が高まっているという。
また、東京進出第1号店として渋谷スペイン坂にオープンした「ATELIER freebit 渋谷スペイン坂」について、順調な滑り出しとしており、契約時のスタッフが足りず、リモートクルーでの開通作業で回しているという。年配層からサラリーマン、若年層まで幅広い人が来店しているとのこと。