ニュース

「PD音源」復活、カシオの80'sデジタルシンセ「CZ-101」がアプリに

 カシオ計算機株式会は20日、音楽人口の拡大を目指し、タブレット/スマートフォン向けの音楽アプリ3種を開発中だと発表した。21~23日に東京ビッグサイトで開催されるイベント「2014楽器フェア」に参考出展する。

 タブレット向けの「CZアプリ」は、1984年にカシオが発売したデジタルシンセサイザー「CZ-101」などの「CZシリーズ」を再現したもの。4パート分のPD(Phase Distortion)音源を内蔵しており、33種類の波形に駆使した音創りが楽しめるという。作成した音色は、MIDI対応楽器で演奏することも可能。

CZアプリ

 スマートフォン向けの「簡単自動作曲アプリ」では、思い付いた2小節のメロディーを入力するだけで、アプリが1曲まるごと自動作成してくれるとう。メロディー入力は、歌って録音する方法のほか、画面上での鍵盤入力や音符指定でも行える。

簡単自動作曲アプリ

 スマートフォン向けの「音楽遊びアプリ」は音楽プレーヤーアプリだが、聞いている曲に楽器音などを重ねて楽しめるのが特徴。内蔵の楽器音や自分で録音した音を、画面上のパッドを叩いて演奏する。音程・速度などを変化させることも可能。

音楽遊びアプリ

 カシオの音楽アプリとしては、曲のコード進行を自動検出する「Chordana Viewer」および「Chordana Tap」、テンポや音程を確認しながら楽器演奏を録音できる「音楽練習ツール」の3種類をすでに公開している。2014楽器フェアの同社ブースでは、これら公開中のアプリもあわせて展示する。

【お詫びと訂正 2014/11/21 17:50】
 記事初出時、「簡単自動作曲アプリ」について「タブレット/スマートフォン向け」と記載しておりましたが、正しくは「スマートフォン向け」のみです。お詫びして訂正いたします。

(永沢 茂)