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ヤマハ、シンセ40年の歴史を内包した無料のiOSバーチャルアナログシンセアプリ

 ヤマハ株式会社は23日、無料のシンセサイザーアプリ「Yamaha Synth Book」を提供開始した。iOS 7.0以降のiPhone 5/5s/5c/6/6 Plus、iPod touch(第5世代)、iPad Air、iPad mini、iPad 2、iPad(第3・第4世代)に対応する。

「Yamaha Synth Book」。ヤマハシンセサイザー40年の歴史をめぐるコンテンツが読める
バーチャルアナログシンセサイザー「AN2015」

 Yamaha Synth Bookでは、ヤマハが1974年に発売した「SY-1」、1977年発売の「CS-80」、1983年発売の「DX7」など、同社のシンセサイザー40年の歩みについて、全5章で構成される本編、9つのコラム、170以上の製品を網羅した年表を収録している。

 また、新開発のバーチャルアナログモデリングシンセサイザー「AN2015」を搭載。アナログシンセ音色を鳴らせる「SYNTH」画面と、ドラムフレーズを鳴らせる「DRUM」画面の2つのモードがあり、DRUM画面で任意のドラムフレーズを鳴らしたまま、SYNTH画面に移動してドラムのバッキングに合わせてシンセ音色の演奏が可能。シンセ部のパート数は1、最大同時発音数は8、プリセット音色は64。1系統のアルペジエーターも備える。

シンセ画面とドラム画面を切り替えでき、ドラムを演奏したままアナログシンセの音色を奏でることも可能

 ヤマハのハードウェアシンセサイザー「MOXF」と、Apple製「Lightning - USBカメラアダプタ」で接続すれば、AN2015をMOXFの外部アナログ音源として利用可能。MOXFで演奏されたMIDI情報をAN2015に送信、その発音をMOXFに戻すことで、AN2015のアナログシンセサウンドを、MOXFの内蔵音源の音と合わせて活用できるとしている。

(山川 晶之)