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リクルート、小・中学生向けオンライン学習事業に参入、月額980円の「勉強サプリ」提供開始

 株式会社リクルートマーケティングパートナーズは2日、小学4年生~中学3年生が対象のオンライン学習サービス「勉強サプリ」を提供開始した。スマートフォン/タブレットのブラウザーから利用できる講義動画やドリル、学習計画機能、保護者向けコンテンツなどを月額980円(税別)で提供する。高校生向けに提供中の「受験サプリ」の流れをくむサービスを、小・中学生向けに事業を拡大した。

株式会社リクルートマーケティングパートナーズの山口文洋氏(執行役員ネットビジネス本部本部長、サプリシリーズ総責任者)

 勉強アプリの特徴だというカリスマ講師陣による講義動画は、カリキュラムに沿った小学生向け4教科、中学生向けに5教科をカバー。サービス開始時点で430時間、2015年末までに1500時間を用意する。ドリルは、ビッグデータを活用し、ユーザーの学習ログをもとに苦手な問題をレコメンドする機能を備える。

 学習を継続させるためにゲーミフィケーションを取り入れた。講義動画を見たりドリルに正解すると、勉強ポイント(BP)を獲得でき、BPでアバターが成長したり着せ替えができる。

 このほか、教育改革に合わせた教養・21世紀スキルの講義動画として、藤原和博氏(東京都杉並区立和田中学校・元校長)が提唱する「よのなか科」、Life is Tech!社による「プログラミング」、ガー・レイノルズ教授による「プレゼンテーションの技術」も提供。さらに哲学、お金、ロジカルシンキングのコンテンツも予定しているという。

勉強の流れ
ドリル問題
ドリル解説
保護者に学習状況を報告し、ほめる機会を作る「まなレポ」

 リクルートマーケティングパートナーズによると、高校生向けの受験サプリは2011年11月のサービス開始以来、累計会員数は138万人。無料会員数の30万人(2014年1月時点)は、2014年度のセンター試験志願者数56万人という数字を踏まえると、受験生の2人に1人が受験サプリの無料会員にあたるとしている。一方、有料会員数は8万人(2014年4月~2015年2月)で、全国受験予備校3位の規模にあたると説明。保護者の所得や居住地による教育環境格差の解消に役立っているという。さらに最近では学校での活用事例も出てきており、すでに250校で活用、来年度は600~700校に拡大する見込みだとしている。

(永沢 茂)