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iOS地図アプリ「MapFan+」アップデート、有料の機能を無料で使えるウィジェット提供

 インクリメントP株式会社は26日、iOS向け地図アプリ「MapFan+」をバージョン「2.1」にアップデートし、スポットなどの検索機能を強化するとともに、iOS8のウィジェットに対応する新機能を追加した。

 MapFan+は、オンラインでの地図表示やルート検索、ナビゲーションなどの基本機能は無料。これに加えて有料オプション(500円/30日~)のアプリ内課金で、地図データのダウンロードによるオフライン地図表示、渋滞情報や駐車場満空情報などが利用できるようになる。

 今回のアップデートでは、検索結果のリストアップを、表示中の地図の中心を基準にする方法に加えて、ナビゲーション利用時のルート付近に切り替えることも可能になった。スポット検索、駐車場満空情報、ガソリン価格情報など、ルートから100m以内の施設の情報が対象となり、検索結果を道のり順に表示できるほか、地図上にアイコンで表示することも可能。

 なお、ルートが高速道路の場合であっても、現時点ではその範囲にある該当スポットを表示する仕様になっている。魅力あるスポットであれば、高速道路から一般道に下りても立ち寄る可能性も考えられるためだという。また、中央分離帯があるような広い一般道でも、右折しなければならないようなスポットも検索結果に含まれる。Uターンしてでも早くたどり着きたいトイレなどの緊急性を要するスポットもあることを考慮したためだが、今後、ルートの左右を絞り込める設定なども検討するとしている。

 インクリメントPによると、MapFan+のユーザーはカーナビアプリとしての利用が多いという。今回のアップデートでもナビゲーション利用時に便利なルート付近の検索機能追加を行ったが、カーナビ以外にもMapFan+をもっと活用してほしいと、徒歩・電車ユーザー向けの機能として追加したのがウィジェット対応機能だ。iOS8の通知センターのウィジェットで現在地の「近くのTV紹介スポット」がリストアップされ、その画面をタップすることでMapFan+で該当スポットの場所や店舗情報を確認できる。

 TV紹介スポットは、全国ネットのテレビ番組で紹介された各種スポットの情報を毎日10~20件程度ずつ蓄積しているデータベースで、直近1年間の情報を参照できる。MapFan+では、有料オプション機能の1つとしてTV紹介スポットの情報を提供しているが、今回、ウィジェットから無料で参照できるようになった。

 ただし、任意の場所を指定してTV紹介スポットを検索することはできず、あくまでも現在地付近のスポットに限られる。ウィジェットに表示されるのは最大20件で、表示するスポットを「飲食店」「宿泊施設」「ファッション」「美容・健康」「生活・インテリア」など16ジャンルからあらかじめ指定しておくことも可能だ。

 このほかは、周辺ジャンル検索などのUIで、ジャンルごとのアイコンを表示することで分かりやすくした。また、地図上に表示するファミレスチェーンなどのアイコンも拡充。具体的には、不二家レストラン、カプリチョーザ、サンマルク、木曽路、すたみな太郎など、全国に50店舗以上ある20ブランドのアイコンを追加した。

(永沢 茂)