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ヤマハシンセ40年の歴史アプリに、リミックスプレイができるパッドコントローラー機能を新搭載

 ヤマハ株式会社が提供している無料iOSアプリ「Yamaha Synth Book」が19日、バージョン「2.0.0」にアップデートした。フレーズサンプリングのリミックスプレイをiOSデバイス上で気軽に楽しめるパッドコントローラー機能「Music Remixer」が追加されている。

 Music Remixerでは、用意された計40個(5トラック×8フレーズ)のパッドそれぞれに音声・波形ファイルを割り当て、それらをタップしながらリアルタイムにプレイできる。ミキサーにはクロスフェーダーを備えているほか、各種エフェクトもタッチ操作でかけられる。フレーズ素材はiOSデバイスやクラウドストレージから読み込めるほか、ボカロ楽曲などもあらかじめ用意されているため、まずはそれらのサンプル楽曲をリミックスするだけでも十分楽しめるだろう。

「Yamaha Synth Book V2.0」プロモーション動画(ヤマハ株式会社のYouTubeチャンネルより)

 Yamaha Synth Bookは、ヤマハシンセサイザー40年の歴史をめぐるコンテンツを収録したアプリ。同社が1974年に発売した「SY-1」、1977年発売の「CS-80」、1983年発売の「DX7」などの解説記事が読めるほか、バーチャルアナログモデリングシンセサイザー「AN2015」モジュールも実装。音作りをしたり、アルペジエーターやドラムフレーズを鳴らしながら、iOSデバイス上でシンセサイザーを演奏できるようになっている。今回のアップデートでは、実際に音を鳴らして演奏できるツールとして、AN2015に加えてMusic Remixerが提供されたかたちだ。

(永沢 茂)