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日本のネット人口、55歳以上の占める割合が世界よりも大きいのが特徴、モバイルでは4割

 コムスコア・ジャパン株式会社は、「2015 日本デジタル・オーディエンス・レポート」を公開した。同社が提供するインターネット/モバイル利用状況測定サービス「comScore MMX」「comScore MobiLens」などの2015年5月度のデータをもとに、国内のネット人口などのデータをとりまとめたもの。

 家庭または職場のPCからアクセスした15歳以上のインターネットユーザーは、7365万6000人だった。コムスコアの統計では中国の4億8318万人、米国の2億178万人、インドの8179万2000人に次いで世界で4番目。ただし日本は、1人あたりの平均利用時間が月間18.1時間で少ない傾向だという。

 男女比は、男性が52.1%、女性が47.9%。年齢層は、男性では31.1%、女性では24.6%が55歳以上で占められている。

国別PCインターネット人口
日本のPCインターネットユーザーの構成・利用時間

 13歳以上のモバイルユーザーは1億324万5000人。55歳以上の占める割合が39.2%となっており、米国(29.6%)、ドイツ(31.6%)、英国(31.2%)、フランス(30.4%)、イタリア(31.81%)、スペイン(30.5%)と比較して、その割合が大きいという。

国別モバイルインターネット人口
モバイルインターネットの国別年齢層構成

 デバイスごとのトラフィックシェアはPCが69.0%、モバイルが26.3%、タブレットが4.2%だった。モバイルやタブレットからのトラフィックは増加傾向にあるが、依然としてPCのトラフィックの占める割合が大きいことが分かる。

デバイスごとのトラフィックシェア

 5月にモバイルで購入した商品・サービスの金額は、2000円未満が96万2000人、2001~5000円が138万人、5001~1万円が142万8000人、1万1~2万円が145万8000人だった。また、10万1円以上の人が15万8000人いた。全体的にモバイルサイトでの購入額は増加傾向にあり、1万1円~2万円のレンジは前年同月比で32万4000人増加した。一方、2000円未満は18万1000人減少している。

モバイルで購入する金額は上昇

 コムスコア・ジャパンによると、PCとモバイル双方で55歳以上のユーザーが多いのが日本の特徴だという。また、総ページビューの7割弱を占めているPCからのトラフィックは、引き続き多くのカテゴリーにおけるビジネスの要になるとしている。今後はPCサイト以外にモバイルサイトと併せたマルチプラットフォーム戦略が重要になるという。

(磯谷 智仁)