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Google カレンダーと連携する大音量の目覚まし専用装置「cloudiss」、Cerevoが1万2800円で発売

 株式会社Cerevoは、クラウド連携によって目覚まし時計を再定義したというスマートアラーム装置「cloudiss(クラウディス)」を発売する。16日より同社直販サイトで1万2800円(税別)で販売を開始し、11月中に出荷する予定。

cloudiss(クラウディス)

 BLEでスマートフォンとペアリングさせることで、専用アプリ(iOS 8.3以上に対応)で設定した日時でアラームを鳴らすことができるほか、Google カレンダーとの連携も可能。Google カレンダーに登録されている最も朝の早い予定に合わせて自動的にアラームを作動させられる。ユーザーが身支度・通勤にかかる時間をオフセット設定しておくことで、予定よりもその時間分アラームを早く鳴らすことも可能だ。さらに、アラームを止めた後にその日のGoogle カレンダーを音声で読み上げる機能も備えており、起床時に1日の予定を確認できるとしている。

 cloudissはアルミ削り出しの円柱状のボディで、大きさは36.5mm×91.5mm(幅×高さ)、重さは51g。時刻表示機能はなく、アラーム装置に特化されている。250mAhのバッテリーを内蔵しており、毎日2分間アラームを作動させた場合で21日間駆動する。充電はMicro USB経由。

 アラーム音量は、iPhone 6のアラームの最大音量の3倍の大音量だとしており、確実な目覚めをサポートするという。また、アラームの停止は、cloudissの本体を何度もシェイクする方式のため、無意識にアラームを止めてしまって寝過ごすという従来の目覚まし時計にありがちな事態を防げるとしている。

アルミ削り出しのボディに、本革製のストラップと天然ウォールナット材のキャップを備える
キャップをひねるとMicro USB端子や電源ボタンが出てくる構造

ちょっとやそっとじゃ鳴り止まない「耳を覆いたくなる大音量」

 cloudissを製品化する背景として、Cerevoの岩佐琢磨代表取締役社長は、スマートフォンのアラームは音が小さく、20世紀のベル型目覚まし時計と比較しても実用性に欠けることを挙げ、スマートフォンによる目覚まし体験の改革を行いたいという思いから、「耳を覆いたくなる大音量」「押しただけでは止まらない」「予定に合わせて全自動でセット」「出張先/旅行先でも使える」アラームを目指して製作したとしている。

cloudissを持つCerevo代表取締役社長の岩佐琢磨氏

 16日に開催された記者発表会では、一般客用のホテルの一室を使ってアラームの音量を確認することができたが、ベル型目覚まし時計に匹敵するアラーム音量で、専用スタンドを使うと耳を塞ぎたくなるほどの大音量となった。また、シェイク回数・シェイクレベルともに「EASYモード」に設定しても簡単にはアラームを止めることができず、「VERY HARDモード」では力を込めて振っても止めるまでに時間がかかった。なお、アラームは鳴りっぱなしの状態でも、15分後には自動で止まるようになっているとのこと。

専用大音量化スタンドに設置した状態で、iPhone 6のアラームの4倍の音量が出るという
読み上げる文字は専用アプリから設定することもできる
シェイク回数は3段階(EASY/NORMAL/HARD)シェイクレベルは4段階(EASY/NORMAL/HARD/VERY HARD)まで設定可能。ユーザーが振っていることを本体が認識すると音量が一段階下がる
Google カレンダーに登録されている1週間分の予定を本体に同期することが可能のため、使うたびに設定し直す必要がない。

 16日から直販サイトで予約可能になっているが、11月中にツクモ電機などの家電量販でも取り扱いを開始するとしている。なお、Android端末向けへの対応は今のところ未定。

(永沢 茂/磯谷 智仁)