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マンガ作成ソフト「コミPo!」、2D画像を擬似的に3D表示する機能を追加

 株式会社ウェブテクノロジ・コムは1日、マンガ作成ソフト「コミPo!」のバージョン3を公開した。新バージョンでは、「パース変形機能」「頂点変形機能」「コマ変形機能」を搭載した。

 パース変形機能は、背景素材やユーザー画像などの2D画像を3Dデータのように操作し、擬似的に上下左右にアングルを変えて奥行き間を調整することができる。また、パースのついた既存の素材に別の素材を重ね合わせる際、違和感のないように角度を合わせて合成できるとしている。

 頂点変形機能は、画像の四隅の頂点をマウスでドラッグし、変形することができる。パース変形はパースを維持したまま変形するのに対し、頂点変形では自由に変形できる。例えば、描き文字などの素材を変形させたり、同じ素材を複数使う際に変化を付けることができる。

 コマ形状の変形機能では、新たに楕円、三角形、斜辺四角形のコマ形状に対応した。斜辺四角形は斜辺の角度を変更することが可能。バージョン3から新たに搭載した90度単位でコマの角度を合わせる機能と併用することで、自由度の高いコマ割りを素早く行うことができるという。

 そのほか、フキダシの形状に「角丸四角形(真円)」「カプセル」、シッポのタイプに「カーブ左」「カーブ右」を追加。また、住宅街、海、寺社、公園、木、山の背景素材合計26点を追加した。

 PNG形式の画像ファイル出力時の画質も向上しており、フキダシやテキスト周辺で発生するノイズを大幅に軽減したという。また、特定の操作時、ウィンドウ下部のステータスバーに操作ガイドが表示されるようになったほか、コマや効果線などの大きさをマウスで調整する際に、形状がリアルタイムで表示されるなど操作性を改善したという。

(磯谷 智仁)