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NitroQAM対応により11acで最大2167Mbps、ASUSがゲーミング無線LANルーターのハイエンド機「RT-AC88U」
ギガビット有線LANを8ポート装備、リンクアグリゲーションにも対応
2016年3月8日 06:00
ASUSTeK Computer(ASUS)は、ゲーミング無線LANルーター「RT-AC88U」を3月11日に発売すると発表した。オープンプライスだが、予想実売価格は3万5500円前後(税別)。
無線LANはIEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応しており、5GHz帯/2.4GHz帯のデュアルバンド同時使用が可能。また、Broadcomの「4×4 NitroQAM(1024QAM)」技術に対応しており、同技術使用時、5GHz帯の11acで最大2167Mbps、2.4GHz帯の11nで最大1000Mbpsの転送速度を実現した。さらに、複数の機器との同時通信を可能にする11acの「MU-MIMO」技術に対応することで、接続デバイスの多い環境でも高速な通信が行えるとしている。デバイスの位置を検知して強い電波を送信する「AiRadar」は、ビームフォーミング非対応の端末でも場所を検知することができる。
1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LANを8ポート装備しているのも特徴。このうち2ポートはリンクアグリゲーションによって最大2000Mbpsの通信が可能。対応するNASなどと2本のLANケーブルで接続することで、快適に利用できるとしている。
安定した通信環境を実現するための機能として、「Adaptive QoS」と「WTFast」を備える。Adaptive QoSは、ネットワークを流れるデータを監視し、特定のデータ通信の優先度を変更できる機能。WTFast機能は、Gamers Private Network(GPN)を使用することで、接続先との通信経路を最適化し、ネットワークゲームのタイムラグ(ping値)とパケットロスを最小限に抑える機能。ネットワークゲームのping値を最大30~60%低くすることが可能だという。
【追記 17:45】
記事初出時、「WTFast」に対応する主なゲームタイトルがリストアップされたプレゼンテーション画像を掲載しておりましたが、ASUSより動作確認が取れていないとの訂正が入ったため、当該画像を削除しました。
ウェブブラウザー用の「ASUSWRT」や、iOS/Android向けアプリ「ASUS Router」で接続デバイスの一覧やトラフィックを表示できる管理機能も備えている。そのほか、トレンドマイクロのペアレンタルコントロール機能「AiProtection」、USBポートに接続したHDDやネットワーク上のPCに保存したデータにアクセスできる機能「AiCloud」がある。
CPUには、Cortex-A9ベースの「BCM4709C0」(1.4GHzデュアルコア)を採用。512MBのDDR3メモリと128MBのフラッシュメモリを搭載する。本体の大きさは300×188×60.5mm(幅×奥行×高さ)、重さは950g。外付けHDDのNAS化やプリンターのネットワーク化に利用できるUSB 3.0×1ポート、USB 2.0×1ポートも備えている。